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ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  73

学ランと私

 まだあげ初めし前髪の
 林檎のもとに見えしとき
 前にさしたる花櫛の
 花ある君と思ひけり

 やさしく白き手をのべて
 林檎をわれにあたへしは
 薄紅の秋の実に
 人こひ初めしはじめなり

 わがこゝろなきためいきの
 その髪の毛にかゝるとき
 たのしき恋の盃を
 君が情に酌みしかな

 林檎畑の樹の下に
 おのづからなる細道は
 誰が踏みそめしかたみぞと
 問ひたまふこそこひしけれ

これは若菜集に収録されている島崎藤村の初恋である。
初恋、皆さんはこの言葉で何を思い出すのだろうか。
幼き日の未熟であるからこそできる恋が初恋なのだろう。
雪の初恋は幼稚園の時だったそうだ。
母がよく私の顔を見ては「そういうこともあったわね」と笑っているのをよく聞く。
だが、正直その頃のことはあまり覚えていない。
母の話では雪が男の子を好きだ好きだと追いかけまわしていたらしいが、(そして、母はそれを面白がり全面的に協力していた)、結局物心のつく前の話である。
雪が本当に人を好きだと感じたのは中学の時だったような気がする。
中学時代、この時代は思春期と呼ぶに相応しい時期であった。
以前に書いた「居場所を探して」のエッセイにしてもそうだが、いろんなことに追い詰められたりと、感情の起伏が本当に激しかった。
唯、それはいい意味でも悪い意味でもある。
悪い意味としては、繊細な時期であったので、色んなことで傷ついたりしたことがあげられる。
だが、いい意味の一つとして、この時期にしかできないような恋ができたことじゃないかと思っている。
雪の中学は近くの地域にある三つの小学校の子達を対象に校区を設けられていた。
雪の初恋の相手は小学校から一緒で、後に高校も同じところに進学することになるある男の子だった。
彼はクラスの中心で、明るくて、笑顔が可愛くて……というような少女漫画的なことは勿論無く、ごくごく平凡な男の子であった。
クラスの中心というよりは、中心から少し軸のずれたところに属し、皆と親しくしており、そこまで騒がしいタイプでもなかった。
最初は本当に友達だったのだ。小学校から一緒で気の知れた相手で、中学で初めて会う男の子よりも気を使わなくていいので、よく喋るといった程度だった。
それが何時しか大好きに変わっていたのだ。
昔の気持ちは今は正直分からないが、それでも雪なりに何時あの恋は芽生えたんだろうかと考えて見た。
そして、思い当たったのが「学ラン」である。


「学ランと私 2」に続く

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この記事のコメント

No.171
初恋ですかぁi-189私は小3のときでしたね(*>ω<*)
イケメンでクラスの人気者的な感じの子でした。笑
でもその恋はきちんと答えを出せた恋だったので満足してます~^^

続き楽しみにしてますi-179
2007-11-23 Fri 10:05 | URL | 陽翔-hikaru- #-[ 内容変更]

No.172 陽翔-hikaru-さんへ
イケメンでクラスの人気者ですか~^^
もてそうですねi-278
ライバルがいっぱいだったんでは!?
恋ってちゃんと自分の中で終わりにできたときいい思い出に変わりますよね~^^

この時みたいな恋してみたいなぁ~
2007-11-23 Fri 16:37 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

No.175
かなりモテてましたよi-176
でもライバルをおしのけて奪い取りました!笑
…というのはうそです(^^;小心者なので…
だけどなぜかうまい具合にGETできましたよ。笑

私もあの時みたいに純粋な恋がしたいです~^^

2007-11-25 Sun 23:03 | URL | 陽翔-hikaru- #-[ 内容変更]

No.178 hikaruさんへ
おぉ~!!!
hikaruさんの一人がちですか?(笑)
凄いです!!

やっぱりいくつになっても少女漫画みたいな恋愛に憧れちゃうんですよ~(←馬鹿)
2007-11-26 Mon 00:01 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

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