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ブルームーン 2007年11月
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  81

傘クラゲ/レミオロメン

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No  80

特等席

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No  79

kiss-手の上に尊敬のキスを- 2

小説の第二回目です。
前回のが読みたい方はこちらをどうぞ⇒「kiss―手の上に尊敬のキスを―」
続きは追記でどうぞ?237


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No  78

学ランと私 5

この記事は「学ランと私」    の続きになります。

好きな人の好きな人というのは気になるもので、それは雪も例外ではなかった。
卒業を控えて、もう会えないというわけではないのだが、やはり人生タイミングというものがあるので、雪は焦っていた。
唯、気持ちは焦っているのだが、行動は如何もかみ合わないもので、早い話が空回りをしていた。
しかし、恋というのは怖いものである。
全くの他人である彼をいつもいつも目で追っているうちに、よくあることだが、気がついてしまったのだ。
雪の中で一番最悪な結末に。
彼の視線に誰がいて、彼がなぜ自分の近くによくいるのかを。
彼の視線の先には……雪に一番協力をしてくれていたある友達がいたのだ。
それに気がついた瞬間、雪の中で彼の不可解だった行動が全て繋がってしまった。
如何して、あの文化祭の準備で彼は自分の準備をほったらかしてまで、色塗りを手伝ってくれたのか。
それは雪の近くにあの友達がいたからだった。
如何して彼は耐寒学習の前日雪の手作りお菓子を受け取ったのか。
それは食べるように進めたのが雪の友達だったから。
いつも話をしていると近くに来てくれて、何故か気がつけば近くにいてくれて、雪が嬉しいと思っていたことも、全部全部あの友達がいたからなのだ。
目の前が暗くなる、というのはああいうことを言うのだろう。
いや、本当はもっと早くから気がついていたのだろう。
彼が雪の友達を好きだと。
でも、気がつかないでいたかったのだ。
それほどまでに諦めたくなかったのだ。
そして、彼を好きで、好きで……。
馬鹿みたいだと涙も出なかったのを覚えてる。唯、全部気がついてしまって、呆気にとられて、如何すればいいのか分からなかった。
そして、彼が友達を好きなことを知っていて、それでも嫌いになれない――いや、好きだと思ってしまう自分は相当な馬鹿なのだろうと妙に納得した。
結局、雪の選択肢が玉砕するであろう告白を選ぶことはなく、卒業の日を迎えた。
中学生活長かったな、とそれなりに涙を溜めて卒業式を行なった。
中学で一つだけやり残したことがあるとすれば、彼のことだった。
卒業式が終わり、後輩や保護者、同級生が入り組む運動場で雪は彼を見つけた。
友達は雪に、
「第二ボタンもらわなくていいの?」
と少し面白そうにそう言った。
雪の僻みであるということは分かっているのだが、その言葉がひどく残酷で、卒業式で流した涙がぶり返してきたのを覚えている。
「何泣いてんねん」
その時、彼は卒業証書で雪の頭を叩いた。また、こいつはこんな少女漫画のようなことをするんだと、泣き喚いてやりたくなった。
「煩い!」
雪が睨むと、笑いながらポカポカと頭を叩き続ける。友達は気を利かせて何処かへいってくれたのだが、彼からするととんだ誤算であっただろう。
「残念やったな、あの子あっち行って」
雪はにやっと笑いながらそう言ってやった。少しだけ強がりを言いたかったのだ。そうでもしないと、本当に泣き喚いてしまいそうだった。
「なっ!」
彼は驚いた顔で雪を見た。卒業証書は雪の頭の上で止まっている。ばれてないと思ってたのか! ザマアミロ! 言ってやった。と少しむなしくなりながらも、もう一度笑って、雪は一つだけわがままを言った。
「なぁ、お守りにボタン頂戴!」
「はぁ?」
「あんたが受かってる高校、うちも今から受けんねんから、ボタン頂戴。願掛けに」
好きだからとは言わなかった。
そして、彼も深く詮索しなかった。きっと雪の気持ちなんてばれていたのだろう。彼は分かっていて気がつかない振りをしていたんではないだろうか。あの友達を好きだったから。
「ええけど、何番目?」
彼は自分のまだ誰にもあげてないボタンを見ながらそう言った。
「……一番上」
本当ならば、第二ボタンと言いたかった。でも、言えなかった。
彼の学ランの一番上のボタンが取れた。残っている第二ボタンを見て、少し悔しくなったが、雪にだって意地があったのだ。
くだらないと吐き捨てられるほどの意地だが、取れた第一ボタンの場所と残っている第二ボタンの場所、そして彼の心臓の位置を見て、自分はこの位置なのだろうと思った。
心臓から少し遠い第一ボタン。
彼からの雪への気持ちも丁度この位置だったのだろう。
初めて経験した失恋は頭と心がグッと締め付けられるようで、辛かった。
青春の甘酸っぱい思い出は今でも恋をするたび思い出す。
あれが、自分の本当の初恋だったのだと。

学ランと私・完


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No  75

kiss-手の上に尊敬のキスを-

最近、色んなサイトさんで自作小説が書かれているのをよく見るため、それにあやかり雪もいっちょ書いてやろうじゃないか! というノリで書き始めた小説です。(コラッ!)
興味とお暇がおありの皆様、もし宜しければ覗いていってくれると嬉しいですw
一応連載形式で続けようと思うのですが、無茶なファンタジーという分野に挑戦してみようと考えている為、更新は不定期だろうと思います。
それでも付き合ってくださる心優しいお方がいらっしゃるのでしたら……追記の方へどうぞ!

『kiss―手の上に尊敬のキスを―』

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No  77

学ランと私 4

この記事は「学ランと私」   の続きになります。

彼にケーキを渡した翌日、雪は耐寒学習という名の遠足に来ていた。
この手の遠足にはつきものである山登り、飯盒炊爨というルートをだどったのだが、事件は飯盒炊爨の時に起こった。
いや、事件というほどたいしたものではないのだが、その時の雪にはかなりの衝撃を受ける出来事で会った。
雪はカレーを作った後の鍋をゴシゴシとそれはそれは力を入れて洗っていたのだが、その時隣りに同じように鍋を持って彼がやってきたのだ。
お互いになんとなく照れくさいのか、流れる空気は微妙なものへとなっていた。
雪は訪れた沈黙に耐えられず、唯へらへらと笑いながら鍋を洗うという傍から見れば奇妙な少女になっていただろう。
その沈黙を先に破ってくれたのは彼だった。
「なぁ」
雪は呼びかけられて、少しビクつきながらもへらへらと返事をした。
「お前なー昨日のケーキ甘かったわ……」
彼はポツリポツリと話し始めた。
雪はケーキの話題になったことが照れくさく、また食べてくれたことが嬉しくて顔が熱くなって行くのが分かった。 「アハハハー、ごめんごめん、甘かったー?」
へらへらしている上に顔が真っ赤だったが、何とか返事を返した。
「ホンマに甘かったわ。ジュース何杯飲んだと思ってんねん」
彼はそう言うと、何時しか洗い終えた鍋を持って雪の横を通って行った。
そこまではよかったのだ、食べてくれて嬉しかったなぁーとここまでならば顔が赤くなるだけで終われたのだ。
しかし、そこで彼は二、三歩進んだところで足を止めて、
「まぁ、美味かったけどな……」
と小声で爆弾を残してくれたのだ。
その言葉を聞いた雪の顔が更に熱くなったのは言うまでもなく、逆に出来すぎたシュチュエーションになんだこの少女漫画な展開は! と意味の分からないツッコミでも入れてしまいそうになった。
その後、無事(?)鍋を洗い終え、友達の下に帰った雪が、
「雪、そんなに水冷たかったん? 耳まで真っ赤やで?」
と言われ、アハハハーと返事にならない返事を返したのを覚えている。
残念ながら、その時雪が鍋を洗うのに使っていたのはお湯であった……。
この事件をきっかけに雪は更に彼のことを意識するようになるのだが、結局この気持ちは卒業を迎える時まで告げられることは無かった。
というのも、少し悲しい出来事が卒業式前に起こったのである。

「学ランと私 5」へ続く


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No  76

学ランと私 3

この記事は「学ランと私」   の続きになります。

一人の友達を男の子であると理解することは難しいようで本当にたやすいことだった。
よくよく考えれば(考えなくても?)分かることであるし、男の子だと理解したからと言って彼と自分との関係が変わることは何ら無かったのだ。強いて言うならば、自分の意識の問題であるし、これは誰が悪い訳でもない。
唯、日常のふとした瞬間に、あーそういえばそうだったと再認識するくらいであった。
それでも、少しずつ彼の話すことや行動が気になりだした。
意識をするというのはそういうことなのであろう。
話をしていると、少し前のような気楽さはないものの、何所かこの時間が続いて欲しいと願っているのだ。
まるで少女漫画のようだと、今の私なら笑うだろう。
授業中、居眠りの常習犯だった彼は何時ものごとく机に伏せていた。
前までならば、「あーあ、怒られても知らないぞー」くらいに思っていたのだが、不思議と規則的にゆれる後姿が心地よかった。
私の席は彼からは少し後ろで、彼の姿を存分に見ていることができた。
ペン回しに挑戦してはペンを落とし、周りの誰にも見られていないか確認している馬鹿な姿や、眠そうに欠伸をしながらプリントにメモをとる姿、数学の時間だというのに彼の机に出ているプリントは理科であること。
色んなことを勝手に見てはふっと幸せを感じる自分を見つけていた。
その所為か、今でもあの時の恋を思い出すたび出てくる彼の姿は授業中の後ろ姿である。
彼の自分よりも一回り大きな背中に着ているあの学ランを思い出すのだ。
雪の中で学ランというのは初恋の象徴のようになっているのかも知れない。
よく、こんな言葉を耳にする。
「初恋は実らない」
何時、誰が言い出したのかは知らないが、その言葉を身を持って実感するのはこの時はもう少し先であった。
彼を意識する事件となった文化祭も無事に過ぎ、何時しか耐寒学習の名の下に行なわれる遠足の季節になっていた。
今思えば、行事の多い学校だと少し笑えてくるのだが、その時の私には唯友達と何をしようかということしか頭に無かっただろうと思う。
遠足の前日のことだったと思うが、その当時の私は手作りお菓子なるものが大好きだった。
実際に作っては学校に持っていき友達に配っては一緒に食べていた。
その日も、お菓子を作ってきていたのだ。
お菓子は何時も多めに作る為、昼休みに友達と食べても少しあまった。
そのケーキを如何しようかと考えていると、友達が彼にあげればいいと言い出したのだ。
この歳の女の子というのは、なんともこういった類の話が大好きで、別に好きだといった訳でもないのだが、妙なセンサーでそれを感知し、アレやこれやと世話を焼いてくれる。(それがありがたいかどうかは別として……)
この時も、その友達が、
「なぁなぁ、I君! 雪がお菓子作ってんけど、余ってるらしいでー! I君も食べへん?」
などと声をかけてしまった。
その時雪の手元にあるケーキは三つで、とりあえず声をかけてしまったので、手を伸ばす彼に一つ渡した。
さて、残りの二個を如何しようかと悩んでいると、その友達が
「うちもう一個食べる!」
と、こっちが本当は目的だったんじゃないだろうかと思えるぐらい元気よく手を上げて見せた。
はいはい、といいながらその友達に一つを渡し残りの一つを見つめていると、彼が再び手を伸ばした。
「何?」
意味が分からず尋ねると、
「俺がもう一個食べる」
と彼は私の手からケーキを奪って帰ってしまった。
その時の私が少しだけ嬉しいと感じたのは、この際自分の作ったケーキが全てなくなったからということにしておきたい。
しかし、このケーキがこの後雪に大きな衝撃を与えてくれるなんて、考えてもいなかった。

「学ランと私 4」に続く。


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No  74

学ランと私 2

この記事は「学ランと私」の続きです

季節は冬が近づいてくる頃だっただろう。
雪を始めとするクラスメート達は近々行なわれる文化祭の演劇の準備に忙しかった。
ワイワイガヤガヤと放課後や授業を潰して行なわれている準備に、面倒だといいながらも皆どこか楽しそうだった。それでも、時間が経つにつれて、皆が各々の用事で教室を去っていく中その日、雪の友達や彼を始めとする何人かは残っていた。
雪は背景の絵の色塗りをしていた。
友達からは
「雪ちゃん、もっと綺麗に塗ってやー!」
と言われるくらいなのでそのレベルは知れている。そんな時、雪の色塗りを見て、彼が
「お前、ホンマにもっと綺麗に塗れやー」
と言い出したのだ。
その言葉にムッとした雪は、
「それやったら、I君(仮名)塗ってや!」
と言ったのだ。彼もやらなければいけないことがある訳だから、別に本気でやらせようと思ったわけでもなく、唯その場のノリででた言葉だと思う。
本当ならば彼が「何で俺が」と言葉を吐いて、雪が「関係ないのなら黙ってて」と言い、これは終わる筈だったのだ。しかし、その時何故か彼は、
「よっしゃ! 任せとけ! 筆貸してー」
と急にやる気を見せたのだ。
後々彼がこの時やる気を見せた原因は分かるのだが、恋愛ということに鈍かった雪は唯首を傾げるだけだった。
その時はぼんやりと彼が筆を持つのを見ていた雪だが、彼が色を塗ろうとしてあることに気がついた。
「なぁ、袖汚れるで?」
雪は彼にポツリとそう言ったのを覚えてる。彼の袖がまだ乾いていない絵の具につきかかっていたのだ。
彼は、
「あー、めんどい!」
と言って上着である学ランを脱ぐと、雪に、
「これ持っといてー」
と渡した。雪は如何して自分が荷物もちになったんだろう? と考えながら彼の学ランを手に取った。
「あっ寒かったら着とってもいいからー」
付け足すように彼が筆を持って雪にそう言った。
雪は別に寒いからというのではなく、なんとなくその学ランに袖を通した。
その時、「あっ」と思ったのを覚えている。
大きかったのだ。
ほんの少し前の小学校の時まで雪と変わらぬ身長をしていた彼の学ランがここまでサイズがあわないとは本当に考えてなかった。
よく見ると、彼の筆を持つ手は骨ばっていて、子供の手から男性の手になっていたのを覚えている。
成長期というのはなんとも凄いものである。
この時の学ランは彼を男の子であると意識する一つのきっかけになったのは確かだ。

「学ランと私 3」に続く


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No  73

学ランと私

 まだあげ初めし前髪の
 林檎のもとに見えしとき
 前にさしたる花櫛の
 花ある君と思ひけり

 やさしく白き手をのべて
 林檎をわれにあたへしは
 薄紅の秋の実に
 人こひ初めしはじめなり

 わがこゝろなきためいきの
 その髪の毛にかゝるとき
 たのしき恋の盃を
 君が情に酌みしかな

 林檎畑の樹の下に
 おのづからなる細道は
 誰が踏みそめしかたみぞと
 問ひたまふこそこひしけれ

これは若菜集に収録されている島崎藤村の初恋である。
初恋、皆さんはこの言葉で何を思い出すのだろうか。
幼き日の未熟であるからこそできる恋が初恋なのだろう。
雪の初恋は幼稚園の時だったそうだ。
母がよく私の顔を見ては「そういうこともあったわね」と笑っているのをよく聞く。
だが、正直その頃のことはあまり覚えていない。
母の話では雪が男の子を好きだ好きだと追いかけまわしていたらしいが、(そして、母はそれを面白がり全面的に協力していた)、結局物心のつく前の話である。
雪が本当に人を好きだと感じたのは中学の時だったような気がする。
中学時代、この時代は思春期と呼ぶに相応しい時期であった。
以前に書いた「居場所を探して」のエッセイにしてもそうだが、いろんなことに追い詰められたりと、感情の起伏が本当に激しかった。
唯、それはいい意味でも悪い意味でもある。
悪い意味としては、繊細な時期であったので、色んなことで傷ついたりしたことがあげられる。
だが、いい意味の一つとして、この時期にしかできないような恋ができたことじゃないかと思っている。
雪の中学は近くの地域にある三つの小学校の子達を対象に校区を設けられていた。
雪の初恋の相手は小学校から一緒で、後に高校も同じところに進学することになるある男の子だった。
彼はクラスの中心で、明るくて、笑顔が可愛くて……というような少女漫画的なことは勿論無く、ごくごく平凡な男の子であった。
クラスの中心というよりは、中心から少し軸のずれたところに属し、皆と親しくしており、そこまで騒がしいタイプでもなかった。
最初は本当に友達だったのだ。小学校から一緒で気の知れた相手で、中学で初めて会う男の子よりも気を使わなくていいので、よく喋るといった程度だった。
それが何時しか大好きに変わっていたのだ。
昔の気持ちは今は正直分からないが、それでも雪なりに何時あの恋は芽生えたんだろうかと考えて見た。
そして、思い当たったのが「学ラン」である。


「学ランと私 2」に続く


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No  72

ほっぺから

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No  71

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ねぇ 涙
君は如何して僕の元にやってくるの?
君が来ると寂しいんだ
君が来ると悲しいんだ
君が手の甲に触れた時
僕は初めて君がいたことに気がついたよ


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ねぇ 涙
君は如何して僕の元にやってくるの?
君が来ると悔しいんだ
君が来ると腹が立つんだ
君が目から落ちたとき
僕は怒りに任せて壁を叩いたよ


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ねぇ 涙
君は如何して僕の元にやってくるの?
君が来ると嬉しいんだ
君が来ると楽しいんだ
君が頬を伝った時
僕は初めて本当の笑顔を知ったよ




上記の写真は10minute様よりお借りしましたw


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No  70

あったかいね


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No  69

秘密だよ

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No  68

気がつけば……

四コマがこの記事で10個になりました?!
わぁ?、結構描いたもんだ278
記念すべき10個目の四コマは、最近雪のブログに住みついているこいつについて描きたいと思いますw
気になるお方は追記をどうぞ!!

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一体何ものなのか、描いた本人も謎です……229
いっそ宇宙人とか(笑)

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No  67

動けない!? 動かない!?

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No  66

泣きたい夜は

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No  65

コタツムリ

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No  64

バトルの原因は……

最近、母と仲良く(?)なりまして、よく言い争いをしておりますw
まぁ、この争いのもともこいつならば、争いをおさめるのもこいつなのです^^

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元の原因は雨の日の散歩をどっちが行くかだったりします229
冷たいし、歩かないもんで、雨の日の散歩は苦労するんですよ?239

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No  63

お願い

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No  62

居場所を探して ラスト

この記事は「居場所を探して       」の続きになります。


いつからだっただろう。
家の居心地が悪くなったのは。
いつからだっただろう。
自分に居場所がないと感じたのは。

電車に揺られて、一度乗り換えて、やっとついたのは、大阪駅。
自分が飛び出した駅。
大阪駅からぎりぎりのお金で何とか地下鉄の切符を買って、地元の駅へとついた。
意味もなく涙が出そうになった。
たった一日離れていただけなのに、その一日にいろんなことがありすぎた所為か、懐かしい。
身体は(多分)人生で一番疲れてるし、足だってもう動けないとすら思った。
お腹だって空いたし、服だってよく見るとズボンの裾がドロドロだった。
ふと自分の姿が駅にあった鏡に映って、私は思わず吹き出した。
頭がボサボサで、服には所々土汚れがついてて、目の下には凄いくま。
今までで一番酷い格好をしてただろうと断言できる。
人の目を気にして、人の言葉を気にして、追い込まれて、追い詰められて……。
そんな自分だった筈なのに、今の格好は一体なんだ?
一人鏡を見つめる雪を通勤途中のサラリーマンが振り返ってみていたのに気がついた。
あーもう! それだけのことだったのだ。
少しのことを気にして、悩む必要なんて無かったんだと、その時何かが吹っ切れた。
出来なかったテニスのことを思い出す。
ミスをして怒られるのを恥ずかしい、辛い、と思い動けなくなった。
でも、今はそれよりも数十倍恥ずかしい格好で道を歩いてるじゃないか。
もう一度鏡を見た。
それが自分の等身大の姿だと妙に納得した。
取り分け美人でもなくて、取り分け特技があるわけでもなくて、今なんかそれに加えてボロボロだ。
とりあえず、髪の毛を手ぐしで梳かすと、いつもより偉そうに胸を張って歩いた。
家までは駅から歩いて20分。
今までは誰かに与えられるままにいろんなものを受け取って、それが自分の全てだと思い込んできた。
だから、与えられる居場所がなくなった途端、私は追い詰められた。
でも、与えられる居場所がなくなったなら、自分で作ればいい、それだけの事だった。
泣き叫ぶだけじゃなくて、もっと言えばよかった。
自分がここにいてもいいって言ってほしいと。
どこまで自分は甘えてるんだと、悩みの真意に気がついて、少し呆れた。
どんなに足が重くても絶対に家までの20分自分の足で歩いてやろう。
きっと、家の玄関を開けた時、こんなに頑張った後なのに褒められるどころか怒られるのだろう。
なんとなく、そう思うと頬が緩んだ。
怒られてやろうじゃないか。
全ての我慢は電車の中に捨ててきた。
それならば、許される時まで、我侭に生きてやる。
自分の人生、耐えることで報われるなんて誰が言った?
絶対に耐えてなんかやらない。
耐える前に全部自分でぶっ壊してやろう。
私はそんな物騒なことを考えながら、玄関のドアに手をかけた。
これは懐かしい中学時代のお話。


居場所を探して・完


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No  61

ダイブ!

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No  60

居場所を探して 7

この記事は「居場所を探して      」の続きになります。


畳みにごろんと寝転んで、天井を見つめた。
体は疲れているはずなのに眠ることは出来ず、唯ぼんやりとしていた。
よく考えれば、親とは別にどこかに泊まることなんて、学校の修学旅行をはぶけば初めてのことだった。
見知らぬ天井は何だかとても恐怖を誘って、意味もなく自分の携帯電話を握り締めた。
結局あの日は一睡もすることはなかった。
徹夜をしたのは初めてで、体のなんとも言えないだるさを今でも覚えてる。
「寝られへんかったんやろ」
早く家に帰ろうと焦っている雪を見て、おばさんは面白そうにそう言った。
雪は曖昧な返事を返して、元通り財布と携帯だけが入った鞄を持って、玄関へと向かった。
「何で泊めてくれたんですか?」
雪は一番気になっていたことを帰り際に尋ねた。
「ん? 気まぐれかな」
おばさんはニヤリと笑ってそう言った。
「また、逃げてきてもいいですか?」
あれだけこの場所を、このおばさんを疑っていたくせに何故かすんなりとその言葉が出た。
「あかんで。ここは狭いからなー。帰る家がある子はそこにおり。ここは帰る家がない子が集まる場所やから」
おばさんのこの言葉だけは今でも鮮明に覚えてる。帰る場所があるということが如何いうことなのか、この一晩でなんとなく分かった気がする。
このおばさんの言葉で無性に家に帰りたくなった。
「お世話になりました」
雪は頭を下げて駅への方向を教えてもらい、歩き始めた。
ほとんど一本道で、昨日手を引かれて暗闇の中歩いてきた道がこんな道だったのかとなんとなく感心した。
朝の空気は冷たかったが、空は綺麗に晴れていて、足取りも軽くなった。
しかし、雪は暫く歩いて気がついた。
自分がかなりの方向音痴であることを。
おばさんの話では、三十分も歩けばJRの駅があると言っていたのだが、気がつけば明らかに一時間以上歩いていた。
もう、人気のない田んぼ道で泣きたくなった。
あーあっと何もないので地べたに座り込む。
眠っていないので、身体がだるく、足も久々に長時間歩いた為重い。
ちょっと前まで晴れている空を見て気分が晴れていたのだが、その時はむしろ晴れていることが腹立たしかった。
歩かなければ帰れないということは分かっているのだが、一度座り込んでしまった為動けなかった。
何分くらい経ったのか分からなかったが、ふと気がつけば耳障りなバイクの音が聞こえた。
音の方向を見ると、五台程度のバイクが並んで、場違いな田んぼ道を走っていた。
暴走族か? と思い見ていると、バイクがドンドンと雪の方に近づいてきた。
逃げよう! と思い立ったのはいいが、どちらに走ればいいか分からないで迷っている間についには囲まれてしまった。
いっそ田んぼに飛び込もうかなんて田んぼの持ち主に迷惑な考えを持っていると、一番先頭を走っていた男の子が雪を見て、
「何してんの?」
と尋ねてきた。
道に迷って動けないことと、駅に行きたいことを混乱する頭とたどたどしい文章で伝えると、その男の子は、
「その駅逆方向やで? アホやな。連れてったるわ、乗り!」
とバイクの後ろへ乗せてくれた。
一晩知らない人の家に泊めてもらって、頭のねじが飛んでいたのか、なんのためらいもなくバイクの後ろに乗せてもらった。
警戒心というやつは、あまり長く続かないものらしい。雪に限ってのことかもしれないが。
以前に「自分の力量」という記事で、雪の命を救ってくれた少年として書いていたのはこの男の子である。
駅について、「じゃあ」と帰ってしまいそうになった男の子を引き止めてお礼がしたいと伝えた。
彼は少し悩んだあげく、パソコンのメールアドレスを渡してくれた。
後にも先にも、雪が知らない人のメールアドレスをもらったのはこの時だけだった。
ありがとうの言葉を何度か伝えて、財布に残っていた千円札で大阪駅までの切符を買った。
電車に乗り込むと、疲れがどっと襲ってきた。
朝早くに出たはずなのに、電車の中にはスーツを着たサラリーマンの姿が見えた。
席はないので壁にもたれて目を閉じてると、色んなことを思い出して笑い出したくなった。
本当に私は何をしているのだろう。


「居場所を探して ラスト」へ続く!


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No  59

快晴

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No  58

居場所を探して 6

この記事は「居場所を探して     」の続きになります。


さて、謎のおばさんに連れられて、家出少女の集う家へと招かれた雪だが、実際他人、それも初対面の人の家に上がりこんで安心できる訳も無く、唯部屋の隅で膝を抱えた。
そんな雪を面白そうに見ているのは、三人の少女の中でも一際明るい金色の髪をした子で、雪に向かって、
「なぁなぁ、何で家出したん?」
と猫のような目で見つめながら尋ねてきた。
「あー……」
何で、と問われると、上手く答えれない。自分でも何故ここにいるのか分かっていないのだから。
「なんとなく、どっか行きたかったから」
雪は考えたあげくそれだけ伝えた。
「ふーん。つまらんな」
その子はそう言うと、雪の顔をもう一度まじまじ見た。
つまらない。確かにそうかもしれない。なんとなく何処かへ行きたかったなんて抽象的な理由で、色んな人に迷惑をかけて、本当に自分はつまらないやつかもしれない。
「うちはな、一人になりたかってん」
その子はいつの間にか雪の横に座ると、聞いてもいないのにそう言った。
「うちもつまらんやろ?」
その子はそう言って笑う。
本当はつまらない理由なんかではないのだろう。
雪もそうだが、本人は思いつめて、思いつめて、何時しか考えが自分で抱えられる量を超えて……そして、飛び出した。唯、横でハハハッと笑う少女に雪は「うん」とだけ返事を返した。
そうしているうちに、先ほどのおばさんが雪の方へ来て、「ちょっと」と言った。
内心ビクビクしながら、雪はおばさんへとついていった。
おばさんは台所の椅子を引くと、座るように目で合図した。
テーブルにはお茶碗に入ったお茶漬けが一杯。
「食べへん?」
おばさんはお茶漬けに目が釘付けの雪に面白そうにそう言った。
正直、凄く迷った。完全にこの人を信用した訳ではないし、初対面の人間にここまで優しくしてくれる人がいるのだろうか。何か入ってるんではなかろうか。
でも、人間の三大欲求には勝てず、結局こくりと頷き割り箸を割ってお茶漬けを流し込んだ。
私は食べ始めて、お腹が空いていたことに気がついた。
「あんた、どこからきたん?」
おばさんは少しずつ尋ねた。
私は言葉を選びながら少しずつ答える。
何かあった時に確信には近づけないような答え方を繰り返す。
おばさんはそれを感じ取ったのか、
「そんな警戒せんでもええのに。野良猫みたいな子やな」
と笑った。
「でも、身なりとか見てると、野良猫っていうより飼い猫やな、あんたは。……今日はどこでも好きなところで寝ていいよ。朝になったら家帰り」
おばさんはそう言うと、私の食べ終わったお茶碗を片付けた。
「……ありがとうございます」
私はその時初めてこのおばさんにお礼を言った。
おばさんはこくりと頷き、茶碗を洗ってくれた。
時間はもう十二時を回っていて、私はさっきまでいた部屋の隅っこで横にならせてもらうことに決めた。


一泊二日のことなのに……長い!!
すみません、まだ続きます!
「居場所を探して 7」へ続く


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No  57

居場所を探して 5

この記事は「居場所を探して    」の続きになります。 


隠れる場所もほとんど無いような場所で、終電もなくなるような時間にうろつく中学生の前に現れたのは、一人のお巡りさん。
あまりに出来すぎたシュチュエーションだと、今の私なら笑うだろう。
仕方が無いので、丁度影になっている木の下に座り込み、お巡りさんが通り過ぎるのを待った。
そんな時だ。暗闇から誰かが私の手を掴んだのは。
その手は私を道の真ん中へと引っ張り出した。
驚いてその手の正体を見ると、それはどこにでもいるような少し太り気味のおばさんで、私は、「あぁ、怪しいからお巡りさんにでも突き出そうとしてるのか」と自分のことながら冷静に考えていた。
するとそのおばさんは、向かってくるお巡りさんに会釈をして、
「お疲れ!」
と言いながら私の手を引っぱって行った。
お巡りさんはまるでドラマの世界のように、帽子を少しあげて会釈をすると、いってしまった。
はて? と首を傾げる。
今、私の手を握っているおばさんは何者なのだろう。
というより、何がしたいのだろう。
唯、繋がれた手に不安を感じ、その時途轍もなく家に帰りたくなった。
私がよほど酷い顔をしていたのか、おばさんは、
「そんな怖がりなや。あんた家出してきたんやろ?」
と言った。
私は驚いておばさんを見た。
「当たりやな。あんた、泊まるとこあるん?」
おばさんは私の返事を待たずそう決め付けると(実際は当たっているのだが)、そう尋ねてきた。
私は無言で首を振った。元より少し、人見知りの雪である。初対面の人にそんなににこやかに話すことなんて出来ない。
「うち泊めたるわ」
おばさんはそれだけ言うと、私の手を離そうとはせず、ずんずんと歩き始めた。
三十分程度歩いたところで、目の前に田んぼがある小さな家についた。
小さいながらに一軒家で、何だか懐かしい気がした。
「台風がきたらとびそうやろ」
おばさんはそう言って笑うと、私を中へ招き入れる。如何やら家の鍵はかけていなかったようだ。
おばさんが「ただいま!」と勢いのいい声で中に向かって声をかけると、中からは「あー」やら「ういー」やらと聞こえた。
娘さん? と首を傾げておばさんを見ると、見たら分かるとでも言うように顎で一つの部屋を示された。
その部屋には凄い髪の毛の色をした女の子が三人ほど座っていた。
驚いて、思わず「わっ!」と声をあげた。おばさんはそんな私を見て笑いながら、
「びっくりしたやろ?」
と悪戯の成功した子供のように言った。
「この子らもあんたと一緒。家出したきよったんや」
おばさんはそれだけ言うと、私の顔を見て、
「あんたは帰るところのある子やな。まぁ、座り」
と言った。
私は意味が分からなかったが、とりあえず他の人に軽く頭を下げると、部屋の端っこに座らせてもらった。
正直失礼な話であるが、目の前にいる人たちとこのおばさんを信用することは出来ず、心臓はバクバクとしていた。
変なところに売り飛ばされやしないか(買う人がいるかは謎だが)、急に発狂して刃物で刺されたり、謎の薬を鞄に入れられたりしないかと不安になった。
明らかにテレビの見すぎなのだが、実際何が起こっても仕方がない世の中であることは中学生の餓鬼なりに理解していた。


「居場所を探して 6」へ続く。



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No  56

居場所を探して 4

この記事は「居場所を探して   」 の続きになります。


意味も無く歩き続ける道は、何時しか少しの光も無くなって、闇に包まれていた。
飛び出してきたので、お金も食べるものもなく、この飽食の時代に私は空腹と戦っていた。
そんな時、家にいる頃の自分の恵まれた状況を思い出した。
部屋に引きこもっていても、お腹を空かせて部屋から出れば、母親が何らかの食べ物を与えてくれた。
家を出るということは今までもらっていた恩恵も全て捨て去ることなのだと思った。
お腹は空いたし、足は疲れていたが、なんとなく家に帰ろうとは思わなかった。
今家に帰ってもまた部屋に引きこもって終わってしまう気がしたのだ。
その時確か時間は九時を回っていて、本当に自分は何をしているのだと頭の冷静な部分が考えていた。
何時しか見えていた田んぼも無くなり、今時こんな場所があるのかというくらい何もない場所へとたどり着いていた。
何時間歩いたか分からなくて、近くにあった石に腰を下ろした。
ぼこぼこしていて少しお尻が痛かったの覚えている。
ボーっと空を見上げる。
季節は夏になる前で、夜の空気は少し肌寒かった。
ふと鞄に手を差し込むと、携帯電話がブルブルと震えていた。
電話か? と思い液晶を見ると、母の名前が書いてある。
私はピッとボタンを押すと、
「もしもし?」
とそれだけ言った。
「あんた今どこにおんの?」
母は少しとがめるような声でそう言った。
「ん」
私は母に返事とは似ても似つかぬ声を出す。
「お腹空いてないの?」
母は心配そうにそう尋ねる。
「ちょっと空いたかな」
今度は真面目に返事をした。
「帰ってくんの?」
「……分からん」
私は素直にそう言った。
「そう、じゃあ明日には帰ってくんねんな」
何故か母は「分からない」といった私にそう言い切ると、じゃあねと言って電話を切った。
「帰ってくるの?」とは尋ねても「帰って来い」とは言わない。
その時はそんな母に寂しさを覚えたが、今思えばあの時ああいった母は凄いなぁと感心する。
きっとあの時の私は帰って来いといわれると反発して帰らなかっただろうから。
暫くして私は石から立ち上がりまた歩き始めた。
どこかに泊まるお金なんて持ち合わせてないし、もしあったとしても中学生一人で泊めてもらえるとは思えない。
だからといって家には帰りたくないので、私は人生で初の野宿を決め込んだ。
野宿なんて軽く言うが、その辺の道端で転がっている訳にはいかず、どこか公園にベンチでもないだろうかとキョロキョロしてみたが、そんなものが無いのは今まで歩いてきた自分が一番よく知っている。
はぁとため息を吐いてみても、解決する訳もなく、私はまた歩き始める。
そんな時だ、暗闇からチラチラとライトが見えて、私は思わず隠れた。
時間はもう直ぐ終電がなくなるような時間で、中学生が歩いているにはあまりにも物騒な道。
ライトの正体は自転車で、目つきの悪そうな(実際如何だったかは分からないが、その時の雪にはそう見えた)おじさんが乗っていた。
唯、問題はそのおじさんがお巡りさんであったということだ。


「居場所を探して5」へ続く。


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No  55

居場所を探して 3

この記事は「居場所を探して  」の続きになります。


夕陽を見ながら、家を出た。
その時、久しぶりに空を見たような気がした。
いろんなことに追い込まれるようになって、いろんなことで自分を追い込んで、どんどん居場所が無くなっていってから、上を向かなくなったような気がした。
それだけに、あの時の空は凄く懐かしかったのを覚えてる。
最寄り駅から大阪駅へ出て、確か京都方面に行く電車で1000円で買えるだけの切符を買った。
何も考えずに来た電車に乗り込んで、人が多いとは言えない電車の空いた座席に腰をかけた。
ぼんやりと自分は何をやっているのか考えた。
雪をそそのかした(?)幼馴染の少年は、
「俺は親が心配するから!」
と今更当たり前の言い訳をして帰ってしまった。
電車の中で、どうせそそのかすのならば、一緒に家出してくれたっていいじゃないかと思ったが、それ以上に自分が家を飛び出したという事実に興奮していたのも事実だ。
電車から見える風景は全く見たこともないもので、何時の間にか自分が大阪府から飛び出していることがおかしくて、なんとなく顔をほころばせた。
一時間程度電車にゆられて、降りたのは辛うじて改札があるという程度の無人駅。
初めて踏む地にドキドキと心臓が脈を打つのを感じる。
空は黒くなりかけていて、自分が今何をしているのかとその時少しだけ正気になった。
田舎道は何も無くて、大阪の自分が住んでいるような場所では見られないような田んぼが道を占めている。
草が生い茂り、アスファルトでない土の道を見たことで少しだけ落ち着き、幼い頃を過ごした広島を思い出した。
昔は何も考えず走り回れていたのに。
その時そう思った。
一歩歩いては先生に怒られるんじゃないか、テニスのボールを一つ打つたびに怒鳴られるんじゃないか、何時しか体に恐怖が染み付いていたのか、その場所から動くことが出来なくなっていたようだ。
少年にそそのかされたとはいえ、自分の意思でこんなに遠くまで来てしまった、そう思うと何だか無性におかしくなった。
動けないんじゃない。動かないんだ。
笑いながら誰もいない道を歩き、懐かしい歌を口ずさんだ。

  古いアルバムの中に 隠れて
  想い出が いっぱい
  無邪気な笑顔の 下の
  日付は 遥かなメモリー

  時は無限のつながりで
  終わりを 思いもしないね
  手に届く宇宙は 限りなく澄んで
  君を包んでいた

  おとなの階段上る 君はまだシンデレラさ
  幸せは誰かがきっと 運んでくれると信じてるね
  少女だったと いつの日か 思う時がくるのさ

馬鹿みたいだが、なんとなく楽しくて、久しぶりにちゃんとした声を出したような気がした。
何故この歌を歌ったのかは覚えていないが、なんとなく頭に浮かんだのがこの歌だったのだろう。
ジャリジャリと歩くたびに音をたてる道は新鮮で、私は意味も無く歩き続けた。


「居場所を探して 4」に続く。


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No  54

居場所を探して 2

この記事は「居場所を探して」の続きになります。


私はこいつ何を言い出すのだと思い目を丸くした。
いや、本当にあの時は驚いた。
雪としては期待していた訳ではないが、月並みな言葉が口から出てくると思っていたのだ。
「止めなよ。生きてるといいことあるよ」
とか
「もう少しだけ頑張ってみたら?」
なんて言葉が出るものだと思っていた。
実際、雪が友達に目の前でそんなことを言われたらそういうだろうと思うのだ。
しかし、彼は「いなくなれば?」と言ったのだ。
その後がまた驚きだった。
「いなくなれるわけないやろ? 簡単に言わんといて」
と少し怒りながら言った私に彼は、
「今、財布にはいくら入ってるの?」
と言いだした。
もう一度目を丸くする。
いなくなることと、財布が如何関係あるんだ。
私は頭にクエスチョンマークを浮かべながら、財布を開き、
「2000円ちょっと」
と言った。
彼はその反応ににっこりと笑い、
「じゃあ、片道1000円くらいのところやったらいけるな!」
と言った。
私がえっ? という顔をしていたのだろう。彼は私の方を見ながら、
「いなくなりたいんやろ? この場所が嫌なんやったらどっか行ったらいいやん」
と言う。
「できるわけないやん!」
本当に何を考えてるんだと私は彼を怒鳴りつけた。
「できるって。雪がすることは1000円分の切符を買うことだけやで? 後は電車がその場所まで連れてってくれるやん」
彼は怒鳴っている私をさほど気にすることもなく、そう言った。
あっけらかんとそういう彼に私は何だか本当に何処かへ行くことができるような気がして来た。
あまり深く考えない自分は単純だったのだろうと今はそう思う。
あんなに思いつめていたのに、彼の一言で私の頭の中には人生で初めての逃亡計画が始まっていたのだ。
当時買ってもらったばかりの携帯電話と財布だけを小さな鞄に詰め込むと、何も考えずに家を飛び出した。
あの時に見た夕方の空を私はきっと二度と見ることはないのだろう。
今でも空を見上げてはそう思っている。


「居場所を探して 3」へ続く。



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No  53

居場所を探して

懐かしい話を一つ。
雪が中学時代の時の話だ。
軟式テニス部に所属していた雪はとにかく顧問の先生とそりがあわなかった。
今思えば、あの頃の自分は唯甘えてただけだし、あんなに反発しなくてもよかったのかも知れないが、思春期とはそんなものなのだろうと、そう思う。
その顧問の先生はテニスの技術よりも精神面を鍛えることを主としていた。
例えば、練習が終わった後に、腿上げ三十秒を三セットや、腹筋背筋腕立てダッシュなど、先生が考える根性がつくであろうメニューをやらせていた。
それ以外にも、練習中にミスをすると後ろからボール(時にはラケットも)が素晴らしいスピードで飛んでくるなんていうオプションつきであった。
あの頃の雪は甘やかされて育った代表のようなやつで、これに耐えることが出来なかった。
いや、練習の辛さというよりも、人に怒鳴られるということになれておらず、また何度も言われているミスを繰り返す自分に嫌気が差していた。
頭では分かっているのに、体は動かない。
仕舞いには先生に、
「お前は自分勝手だから出来ないんだ」
なんて言われてしまった。
怒られる度に、自分は駄目なやつなんだな、と日々落ち込んでいた。
そのうち、よくある話だが、「学校に行きたくない」という方向に向かってしまった。
母は、
「そんなに嫌なら、クラブを辞めればいいでしょ?」
というのだが、当時の私の友達は全てクラブ関係のもので、クラブという繋がりを断ち切ることに恐怖を覚えていたのだ。
また、
「他の子はできるんでしょ? もうちょっと頑張ってみたら?」
なんて言われてしまうと、何で自分は出来ないんだろう? 頑張ってないんだろうか? と考え込み落ち込んでしまうのだ。
反抗期というのか、ヒステリーというのか、今ならば鬱病という病名でもついたかもしれない。
クラブに行きたくないが故に学校を休むと言い出し、学校に行こうとすると、玄関で吐き気や腹痛を催す。
泣きたくなって、泣き喚いて、今ここに存在することが嫌で嫌で仕方が無かった。
物を投げたり、壊したり、暴言を吐いては親を困らせて。
本当に仕方の無い大馬鹿者だった。
両親は雪を見て、如何したものかとため息を吐き続ける。
二人の目がしっかりしろと言っているようで家にいることも辛くなって行った。
自分の居場所が無くなっていく恐怖と、そこはかとない居心地の悪さに、心身ともに疲れていった。
そんな時、雪の家に二歳年下の幼馴染の少年がやってきた。
「いなくなりたい」
ふと机の上のカッターナイフを見ながら呟く私に、彼は、
「じゃあこの場所からいなくなったら?」
とケロリと答えた。


暗い話で申し訳ない!! でも、「居場所を探して2」に続きます229



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No  52

抱えられるよ

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