キーワード出現率
ブルームーン 2008年01月
FC2ブログ

ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  152

目的は……

manga_1000HIT_4.jpg

スポンサーサイト



別窓 | IF漫画シリーズ | コメント:3 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  151

私の言うべきことは……

manga_1000HIT_3.jpg

別窓 | IF漫画シリーズ | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  150

じゃあ一体なんなの……?

manga_1000HIT_2.jpg


別窓 | IF漫画シリーズ | コメント:5 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  149

IF漫画シリーズ

IF漫画シリーズとは、ブルームーンで登場したオリジナルキャラクターまっつんがもし雪の生活に入り込んだら? をテーマに進んでいく四コマ漫画です。
雪の好き勝手に進んでいくので、話の展開が急だったり、意味不明だったりしますが、よいしょよいしょでクスリと笑っていただけたら幸いですw


【猫? 拾いました……】

manga_1000HIT_1.jpg
別窓 | IF漫画シリーズ | コメント:2 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  148

キリバンについて

もう直ぐこのブログも1000HITを迎えますw
それもこれも覗いてくださる皆様のおかげでございます^^

そこで、一応プロフィールの方にも書かせてもらったんですけど、もしキリバンを踏まれた方でこんな感じの絵が見たいとか、こんな感じの文章が見たいとかございましたら、雪に連絡くださるとやらせてもらいます^^
決して強制じゃないんで、「おっ1000番じゃん、ラッキー」と言って帰ってもらっても勿論OKです(笑)
別にリクエストが無い場合に雪に1000番だったぜ! と自慢して帰ってくださるのもOKですよ?

リクエストについて少しだけ書かせてもらうと(こんな感じなら多分実現できます)

  • 一言シリーズ(ネコ?の絵のやつ)のキャラクターでこんな感じの絵が見たい!
  • この歌の歌詞に絵をつけて!
  • このお題で絵もしくは小説書いて!
  • これについて如何考えてるか、エッセイにしてみて! もしくはこの行事に対するエピソードのエッセイは? (これについてはできるかどうか分かりませんが……)

等など……
キリバンに関係なく、お題の方は受け付けてるんで、もし面白そうなお題ありましたらお知らせ下さいw
ではでは^^


別窓 | お知らせ | コメント:6 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  147

kiss―手の上に尊敬のキスを―14

雪の学校ではもうすぐ学生の90%が嫌い(何の根拠もありませんw)であろうと思われるテストがはじまります(泣)
ブログの更新もかなりまちまちになるかと……(と、言いつつ毎日更新してたら、勉強をサボっていると思ってください(コラッ!))

とにかく、今日は小説のUPですw

この小説は「kiss?手の上に尊敬のキスを?」
         10 11 12 13の続きになりますw

『kiss―手の上に尊敬のキスを―14』

 


kiss―手の上に尊敬のキスを―14…の続きを読む
別窓 | 小説-kiss-(未完) | コメント:6 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  146

ボクの背中には羽根がある / kinki kids

hibikuoto6.jpg

別窓 | 響く音 | コメント:4 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  145

言わぬが花? 2

この記事は「言わぬが花?」の続きになります。

小学生の頃担任の先生が、
「お前ら、叱ってもらえるのも今のうちやぞ! 大人になったら叱ってくれる人なんていなくなるんやから」
なんて言っていたが、その頃の雪は叱られないならその方がいいに決まってるじゃないかと思っていた。
しかし、今になってこの担任の先生の言っていた意味が少し分かるようになってきた。
雪が「叱ること」「叱られること」に対してよく考えるようになったのはとある事件がきっかけであった。
あるスーパーに一人の女の子が立っていた。
その女の子は徐に商品のパンを食べ始めた。それに対して一人の男性店員が注意を促すと、少女の母親は店員を睨み、
「お金を払えばいいんでしょ!」
と言い切ってしまった。
見ていて、正直そういうことではないだろと口を挟みたくなった。
母親が怒る相手は店員ではなく、娘であると思うのだ。むしろ、店員に頭を下げ、娘を叱ってやるべきではないのかと首を傾げた。
しかし、母親は自分の娘が怒られた(?)ことに憤慨し、パンの袋だけを手に取り、レジまで行ってしまった。
率直な雪の感想として、可哀想だなと思った。
唯、その感想を抱いた後で、誰が如何可哀想なのかわからなくなってきた。
悪くもないのに怒られた店員が可哀想なのか、悪いことを悪いと教えてもらえない女の子が可哀想なのか、はたまた素直に悪いことを認めて謝れないその母親が可哀想なのか。
後で考えれば多分全部なのだろうが、その時は釈然とせず、何となく感覚として残ったのを覚えている。
叱られることは歳をとるごとに少なくなっていくことの一つであると思う。
でも、自分のしていることの善悪は歳を取るごとにあやふやになっていく気がする。
たまに、自分の行動であれはさすがに言い過ぎたなとか、あれは自分が悪かったと気がつくときがある。
そんな時、誰かに叱って欲しいなと感じるのだ。
自分が悪いということを分かっているのだから叱られたって仕様がないのかも知れないが、叱られて謝ってそこで終わりといった懐かしいほどのあっさりとした結末を何所か望んでいるのだ。
唯、そのことを考えると同時に、一人だけ歳をとっても怒り続けてくれる相手が存在していることに気がつく。
「朝はもっと余裕をもって起きなさい!」
「畳んだ洗濯物はちゃんと箪笥に直しなさい!」
「片付けないなら散らかさない!」
これは雪が日々母から言われ続けていることである。こういった類の注意を受けるたびに雪は「はいはい」といい加減な返事を返し、更に母に怒られるという一連の動作は一種の儀式のごとく続いている。
最終的に母が、
「あんたは何回言っても復習せえへん子やな!」(多分学習の間違いであると思われる)
と言って終わるのだが、その日々続くやり取りが最近少し面白くなってきた。
というのも叱ることが無駄であるから言わないという友達の意見を考えると、それだけ怒りながらもまだ叱ってもらえるということは自分はそこまで見放されていないのだと思い、少し嬉しくなったのだ。
言わぬが花という諺がある。口に出して言わないほうが味わいもあり、差し障りもなくてよいという意味の言葉であるが、雪は言われるうちが花だなと感じる。
だから、どんなに周りの大人に叱られなくなっても母だけにはいつまでも叱ってほしいなと思うのだ。
それと同時に、もし自分に子供ができたらいつまでも叱ってあげられる母親になろうとひっそりと心に決めている。
言われるうちが花なのだから。

言わぬが花?・完


別窓 | エッセイ | コメント:4 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  144

雪の華/中島美嘉

hibikuoto5.jpg

別窓 | 響く音 | コメント:6 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  143

言わぬが花?

最近、分子実験という学校の実習でのプレゼンテーションを行なった。
これは、スキムミルク(粉ミルク)のタンパク質を分離して、中に入っているβラクトグロブリンという成分を精製するというものなのだが、そこで先生があるアイディアを出したのだ。
「一つのグループを一つの会社とし、全部の会社でラクトグロブリンがどれだけ取れたか競ってください」
簡単な話、つまらないから実験を使って競ってみようぜっという軽いノリから始まっていると雪は思っている。
ともかく、実験が終わるとその結果からプレゼンテーションを行なわなければならなくなったのだ。
プレゼンテーション。雪の学校ではこれを重視することが多く、しょっちゅう色んな授業でこれを行なっている。
プレゼンテーションとひとえに言っても個人で行なうものからグループで行なうものまで、また自分の意見を述べるものから、ある事柄を説明することまでさまざまである。
今回はグループで、ラクトグロブリンの量やそれまでの実験過程の結果について説明しなければならなかったのだ。
グループで行なうプレゼンテーションの場合、重要になってくるのは協調性であり、協力しながらの役割分担であると雪は思っている。
だが、一グループが4、5人だとすると、その中で何故か頑張る子と頑張らない子に分かれてしまうのである。
実際、グループ全員が協力しているところを見るのはかなり稀である。
勿論、雪のグループにもそういった子たちが居るわけで、
「とりあえず、これとアレをやって明日の何時に集合な」
という伝達事項ですら、守られないのが現実である。
自分の働きを過信してる訳ではないが、雪の場合何故かグループのリーダー的な位置に入ってしまうので、必然的に人よりやることが多くなる。
それでも、他の人の足を引っ張ることには抵抗があるので、全てを終わらせて集合場所に行ってみると……。
やってないというのはまだましである。
まず、来ないのである。
その光景を見た瞬間、はぁと思わず息を吐きたくなる。
とりあえず、来ない子を待っていても仕方がないと来ている半数程度の子達で仕事を進め、発表の準備を進める。
原稿も書き、後は発表だけという状態まで持っていき、読むペースなどを教えて欲しいので、せめてリハーサルには出て欲しいと来なかった子たちに伝えると、返事はするのだが、やっぱり来ないのである。
仕方がないので、発表の直前に原稿を渡すと、当たり前のごとく「あぁ」と受け取る。
その光景が無性に悔しくて、怒鳴ってやりたい衝動に駆られた。
もとより、人より気が短いなぁと自分でも思っているのだが、雪から見れば何故怒らないのだろうということの方が先行するのだ。
グループプレゼンテーションの怖いところはそこで腹が立って止めてしまえば、自分や頑張った子達の評価も下がってしまうのである。逆に、頑張れば頑張るほど、やってない子達の評価も上がるのだ。
不平等ってこういうことなのだろうかと、ため息をつきたくなる現実である。
やらない、来ないというのも雪の中では「いい加減にしろ」と言ってやりたくなるところなのだが、それよりもせめて「ありがとう」や「ごめんね」の一言が欲しいと思う。
同年代の子を見ていて、この子は一体どういう基準をしているんだろうと思う子が多々存在する。
むしろ、自分がおかしいのだろうかとさえ思えてくるのだ。
このプレゼンテーションにしたってそうなのだが、結局彼らからこの類の言葉を聞くこともなかったし、むしろお前は何を怒っているんだというような目で見られた。(いや、最後のは雪の被害妄想かも知れないが)
唯、先ほども言ったが不思議なのは皆そういう子たちを怒らないのだ。
雪が、怒っているとそうだねと同調はしてくれるのだが、決して叱りつけることはしない。
それに対して尋ねると、
「言っても無駄だから」
という返答を返された。
言っても無駄だから叱らないというのであれば、それは永遠にそのまま変わらないのではではないかと思う。
雪の考え方が青臭いと言われればそれまでなのだが、それでもとても悲しい話だと思った。
今回の事件(?)で怒るということに対して考えて見た。
小中高と学校では先生に「あーしなさい」「こーしなさい」と言ってもらい、怒られながら成長した。
しかし、大学に入ると格段に叱られる回数が減ったと思う。
叱られる回数が減ったというより叱ってくれる先生が減ったのだ。
叱らずに何もわからないまま「はい、あなたはここが出来てないからさようなら」と単位を落とされることもあるのだ。
大人になるとはこういうことなのかなと感じる。
自分を見てくれる人が少しずつ減ってきて、自分を叱ってくれる人が少しずつ減ってきて、自分を助けてくれる人が少しずつ減ってくる。
そのことを凄く寂しいと感じた。


「言わぬが花? 2」へ続く


別窓 | エッセイ | コメント:4 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  142

妬きもち……

kotoba53.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:3 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  141

おむすびころりん

kotoba52.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:3 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  140

ヒーローでもさ

kotoba51.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:3 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  139

意地悪

kotoba50.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:3 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  138

緊急事態!?

kotoba49.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:4 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  137

kiss―手の上に尊敬のキスを―13

この小説は「kiss?手の上に尊敬のキスを?」         10 11 12の続きになりますw

sasie_kiss.jpg

『kiss?手の上に尊敬のキスを?13』

「籠の中の鳥には二種類いるの。一度大きな空を見て、その空に憧れを抱く鳥と、空の大きさに呑まれてしまって籠から出ることを怯えてしまう鳥。あなたは……どちらかしらね?



kiss―手の上に尊敬のキスを―13…の続きを読む
別窓 | 小説-kiss-(未完) | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  136

虹の住人

tiisanaomoi2.jpg

そこは空の向こう側
空の向こうに虹がある
虹の真ん中には暖かな温もりがあって
その真ん中に彼は暮らしています

昔々のその昔
彼はたった一人である場所にいました
空は真っ青で緑は茂ってたけど
それでも彼は一人でした

寂しそうな彼を見て
神様は彼に問いかけました
何でも願いがかなうなら
お前は何がほしいのだ? と

彼はこう言いました
ここには真っ青な空がある
ここには緑が溢れている
だから何もいらないけれど

「願いがかなうのならば色が見たい」

その願い事を聞いた神様は
彼に大きな虹を贈りました
大きな大きな虹は
その場所に大きく咲きました

彼は大きな虹を丸く輪にして
きらめく虹の真ん中に
よいしょと腰をおろしました
虹の真ん中は心地よくて彼はそこに住みました

虹の上には彼がいます
空の向こうに彼がいます
たった一人で住んでいます
幸せそうに住んでいます


別窓 | 小さな想い | コメント:2 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  135

いいこと教えてあげる

sasie.jpg

ねえ 疲れてるの?
じゃあいいこと教えてあげる
こうやってね そっと目を閉じるの
海の底をイメージするの
ほら 海の底から見た空はキラキラしてて
魚はいつもこんな空をみてるのかしらって
楽しくなれるのよ 

ねえ 寂しいの?
じゃあいいこと教えてあげる
こうやってね 思いっきり空気を吸い込むの
空の上をイメージするの
ほら 空の上から見た海は真っ青で
鳥はいつもこんな海をみてるのかしらって
嬉しくなれるのよ

ねえ 辛いの?
じゃあいいこと教えてあげる
こうやってね 前を向いて歩いてみるの
伐採とした街の中に溢れる少しの幸せを掴んでみるの
ほら 冷たいと思ってた人の繋がりが見えてきて
私達の生きてる世界もなかなかなのねって
笑いたくなれるのよ

別窓 | 小さな想い | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  134

負け?

雪の実験での出来事(?)です。
漫画に出てくるピペットマンについては以前の四コマ『こんなことばかりやってます。』をご覧下さい^^
雪の手に持っているものはピペットマンとエッペンドルフチューブと呼ばれるこんなやつ↓↓になります!

エッペンドルフチューブ

こいつも消耗品なのですが、少量の溶液を混ぜたり、遠心機にかけたりするにはとっても役に立つやつです237


manga12.jpg

ちゃんと差し込めてないらしくたまにポロって外れちゃうんですよ229

別窓 | 四コマ | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  133

それでも姉妹です4

この記事は「それでも姉妹です」  の続きです。

姉が海外から帰国して暫くしてから以前から痛いと言っていた足の付け根がまた痛み出したようだ。
母や雪も姉の歩き方を見ていると、少し左足を引きずっている気がして、気になっていた。
そして、姉が長時間歩くことが辛いと言い出したため、母と共に病院に行くことになったのだ。
病院へ行って帰ってきた母と姉に、声をかけようと視線を向けるとそこには雪の知らない姉がいた。
落ち込んでいる、一言で言ってしまうとそうなのかもしれないのだが、絶望しているという方が近いかもしれない。
馬鹿のようで、いつも笑っている姉のあんな顔を見たのは後にも先にもあの時だけだと感じている。
母が雪に姉の足の状態について告げた。詳しい病名についてはあえて避けるが、姉の足は、足の骨を支える骨盤の部分が一部足りていなく、かっちりと足の骨を支えることができないため、長時間の運動などにより骨がずれてきて痛みが生じるのだそうだ。
その話を聞いた時、雪が思ったのは姉の夢についてである。
夢はフライトアテンダント。姉が口をすっぱくして何度も何度も言っていたことだ。
フライトアテンダントは見た目の華やかさとは別にかなりの激務である。
長時間立ちっ放しを余儀なくされることだってある。
そんな身体が資本であるフライトアテンダントを目指す姉にとって、自分の足の病気はどれほどの衝撃だっただろうか。
雪は落ち込む姉に何もできず、唯ぼんやりと姉の背中を見ていた。
治らないわけではない。
しかし、治療法といえば手術で足りない骨に人口骨を補うものしか今のところない。
これをすれば、治ることは治るが半年は歩けず、リハビリも必要になってくる。それに、人口骨であるために、勿論レントゲンにも写るし、何より手術の記録が残ってしまう。
フライトアテンダントの試験では何よりも健康であることを第一条件とされる。つまり、この病気が発覚したことは姉にとって夢を閉ざされたことであったのだ。
励ます、そんな言葉姉には一生無縁だと思ってきた。
雪が励まさなくても姉はいつも真っ直ぐ自分の行きたいところにいける人だったのだ。
だが、この時ばかりは本当に落ち込んでいたのだろう。
姉はその後暫く部屋から出てこなかった。
姉の心中も複雑だったのだろうが、雪の心中もまた複雑であった。
今まで、全てのことを姉を追いかけてやってきた。
姉をライバルとして追いかけてきたのだ。絶対に縮まらない6歳の歳の差がいつもいつも鬱陶しくて仕方がなかった。そんな姉が突然全てを失った。この言葉に御幣があるかも知れないが、夢のために過ごしてきた姉にとってこれはそれほどまでの事件であったと雪は思っている。
全く、つまらない。姉に勝ちたくて、姉に負けたと言わせたくて、必死になってやってきたのに、初めて雪が姉よりも勝っている部分が病気。そんなもの、嬉しくもなんともない。姉より足の骨が健康だったからなんだというのだ。無性に悔しかったのを今でも鮮明に覚えている。
姉は雪の前を走っていなければならないのだ。いつでも余裕たっぷりで笑っていなければならないのだ。
そして、そうやって走っている姉を正々堂々と抜かしてやりたかったのだ。
それが雪の理想で憧れだったのに。
三日後、姉が姿を現した。
驚くほどいつもどおりの姉のままで。
そして、口にしたのだ。
「うちの夢はフライトアテンダントになること!」
開いた口がふさがらなくなった。もし、この病気になったのが雪で、病気が分かることで夢に向かえないと分かったら、雪ならば落ち込んで、また別の選択肢を探すだろう。
しかし、彼女は三日前と同じ顔でそう言ってのけたのだ。
正直、なんて人だと思った。
そして、彼女は明るい声でこう言った。
「手術は受けへん。でも、フライトアテンダントの試験は受けてみせる。うちならできる。できんかったとしても、やれるところまでやらな気がすめへんねん」
それに対して、「でも足が……」と言葉を濁らせた雪に姉は、笑いながら「ばれなければいい」とさらりと怖いことを言ってのけた。
簡単な話病気であることを偽って、試験を受けると言っているのだから、止めることが正しいのかもしれない。
止めて、他の選択肢を選択させる道だってあったはずだ。
でも、両親も雪も姉の選択を止めようとはしなかった。
雪に至ってはむしろ応援したくなったのだ。
常識的にどうかと思うことをサラリと言ってのける姉を見て、やっぱり姉はこうでなければならないと感じた。
見かけが妹から見ても美人で、スラリとしたスタイル。姉に対して褒められるのはいつも見かけの印象であった。
でも、本当に姉の周りにいた人間は姉の外見で集まっていたのだろうか。正直、この時までそうだと思っていた。
皆姉を人形のように思い、連れて歩きたいのだろうと。
でも、この時の姉を見て、きっと皆が憧れたのは顔でもスタイルでもない姉の底面の凄さなのだろうと感じた。
決して折れることがない強さ、それが姉の一番の魅力なのだろうと。
そして、今も姉は相変わらず雪の前を走り続けている。
雪が精神的に姉を越えることはできないかもしれない。それでも、目指すのは姉であると思っている。
あの時に姉が見せた精神面の強さは今でもしっかりと姉の中に残っている。
あの強さが残っている限り、雪は姉を追いかけていくのだろうと、ひっそりと思っている。

「それでも姉妹です」・完


別窓 | エッセイ | コメント:3 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  132

それでも姉妹です3

この記事は「それでも姉妹です」  の続きです。

姉が海外へ行ってしまって、少し家が静かになった。
よく考えると生まれてこのかた姉と別に暮らすことなど旅行をのければほとんどと言っていい程なかったのだ。
姉が近くにいない所為か、必然的に姉を褒める声も、雪と姉を比べる声も聞こえなくなっていた。
不思議だなと思ったのを覚えている。今までアレほどいやだった言葉も聞こえなくなると少し寂しいのだ。
姉が海外へ行ってから暫くして、雪は姉からの電話を受けた。
何所に行ってもその声はやはり姉のもので、いつも身近で聞いてた声が受話器から流れることが何所か不思議でくすぐったかった。
元気にしている? そっちは何時? 何か変わったことはない?
姉が雪に伝えることはそんな月並みな台詞から、自分が海外に行ってから体験したことまで色々であった。
海外に降り立ってすぐ、寮の場所が分からないので、英語も喋れないのに身振り手振りでタクシーに乗ったこと。周りは皆優秀な人ばかりで、何の勉強もせずに飛びこんでくるのはお前くらいだと笑われたこと。カリフォルニアは日本よりもあったかいこと。折角アメリカに来たのに、学生街なので生粋のアメリカ人に中々会えないこと。
話を聞いていると、あぁ姉はやはり姉なのだと妙に納得した。
何所へ行っても彼女は彼女の道を歩むのだろうと、その時思った。
楽しそうに声がはずむ中、少しだけ聞こえた寂しそうな声色は、姉のような人でもホームシックにかかるのかと雪を驚かせた。
それからも、姉からは頻繁に電話がかかってきたのだが、雪が電話に出ることはほとんどなかった。
電話に出ることであの寂しそうな声を聞くのが嫌だったのかも知れない。
雪の中の姉はいつも楽しそうだった。つらいことなんか何もないかのように、いつもいつも馬鹿みたいに笑っていた。そんな姉だったから、雪は姉の世界には辛いことなんてないと思い込んでいたのかもしれない。
そして、アメリカに留学してから一年後、姉は無事日本に帰国した。
空港でアメリカの風土の所為か以前よりも肌が黒くなってますます外国人に近づいている姉を見て思わず頬が緩んだ。
ちなみに、姉が雪に一番最初に渡したお土産は何故か千葉産の落花生であった。
成田経由(だった筈)で帰国した姉は、雪が落花生を好きだったのを思い出し、購入したのだそうだ。
全くこの人は、とふっと笑みがこぼれた。
やることなすこと馬鹿みたいなのだ、この人は。
姉は久々の家に帰り、ずっと海外での話をしていた。寮をでてから、下宿を始め、同居人がどんな人であったか。プレイボーイのウサギのついたティシャツを着ているとやたらと絡まれること。それはそれは尽きることがないくらい片っ端から話していった。
雪や他の家族は皆それを聞きながら、「本当にこの子は……」と不思議な気分になっていた。
何はともあれ無事帰ってきてよかった。口には出さなかったが皆姉の話を聞きながら考えていたことはそうであったと思う。
姉が日本に帰って来て暫く経ち、アメリカでの思い出話も底をつきかけていた頃、姉にとって(多分)人生で一番ショックな事件が起きた。

「それでも姉妹です4」へ続く


別窓 | エッセイ | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  129

それでも姉妹です2

この記事は「それでも姉妹です」の続きです。

姉に対する感情は雪の中で少しずつ育っていって、いつしか手がつけられなくなっていた。
そうなると必然的に雪は姉の側を離れるようになった。
別に姉が悪い訳ではないのは分かっている。しかし、だからと言って自分が悪い訳でもない気がした。
そうならざる得なかったのはこんな状況の所為だったと思う。
雪の頭の中には気がつかぬうちに姉イコール嫌いという方程式が出来上がってしまっていたのだ。
そして、姉よりもポテッとした体も真っ黒な髪の毛も丸すぎるくらいの丸顔も全てがコンプレックスになっていった。
皆が姉を褒める声を聞き、褒めている部分と自分を比べ、姉との違いを見つけるたび、悲しくなった。
今思えば雪は姉の様に――いや姉になりたかったんだと思う。
妹の目から見ても美人でスタイルがよくて、姉の周りにはいつも沢山の人が集まっていた。
雪と姉が同じことをしていても皆が褒めるのは姉の方で、叱るのは雪の方だった。
被害妄想という言葉が頭に浮かぶ。
確かに被害妄想かもしれない。でも、そんな風に思うくらい自分が追い詰められていたのだと思う。
雪はいつも思っていた。
自分のほうが姉よりも頭も運動神経だっていいはずなのに如何してっと。
今ならば笑えてしまいそうだ。そんなもので自分と姉を比べていたことを。
雪の姉に対しての感情に変化があったのは、姉のある行動がきっかけだった。
姉という人はとてもしっかりしていてそれでいて突拍子も無い人である。
あれは姉が大学二年、すなわち今の雪の歳のことである。
ある日学校から帰って来た姉が、母と話をしていた。
話の内容は、一年間アメリカに留学したいという突拍子もないものだった。
母も勿論雪も驚いて、まず最初に無理だと口を開いた。
しかし、姉が見ているのは母でも雪でもなかったのだ。
口を揃えて無理と言った雪たちを前に、姉は留学先まで決めてきたことを告げた。
開いた口がふさがらなかった。勉強嫌いで、英語の辞書を顔において眠ることができたような姉である。
そんな姉がアメリカに一人で旅立つことなんて、無理というしかないではないか。
しかし、姉は無理なんて言葉は聞かず、名門といわれる海外の大学への一年間の短期留学を決めてきていた。
英語だってろくに喋れないくせに、彼女にとってやるべきことは会話の練習でもなんでもなかった。
それは唯突き進むことだったのだ。
母や父は色んなことを言ってみたが、姉の意思は固く結局その三ヵ月後姉はアメリカへと飛び立った。
空港で姉を見送る時に思ったことは、寂しいでも悲しいでも嬉しいでもなくそれは、凄いだった。
自分ならば如何だろう? 言葉も通じないような外国に一人で走り出すことなど、昔の雪どころか今の雪でもできないだろう。
夢はフライトアテンダントになること。アメリカに飛び立つ前に父や母を説得した姉の言葉である。
動き続けることが自分に一番向いていることで、このまま大学を卒業しても就職先は一般企業のOLだろう。それが悪いとは言わないが、その枠に収まる前に、自分はやりたいことがあるのだと。
馬鹿だ、と思う。それでいて、凄いとも思う。
雪の中で姉に対する何かが変わった気がした。

「それでも姉妹です3」へ続く。


別窓 | エッセイ | コメント:5 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  128

それでも姉妹です

以前に四コマでも書いたかもしれないが、雪には姉が一人存在する。
この姉という生き物は昔から雪とは真逆の世界を歩んでいた。
いや、雪があえて姉とは違う道を選んできたという方が正解かもしれない。
うちの父は三兄弟の長男で、祖母は初孫に是非女をと母に言っていたらしい。また、母のほうも兄と妹がいるのだが、その兄妹の中で一番早く結婚した為母方の祖母にとっても姉は初孫であった。
その所為か姉は本当に親戚中に可愛がられて育ったらしい。
しかし、雪の場合、雪と姉との間に従妹が二人いる為、祖母は次は男が欲しいと言っていたらしい。
時代柄だとは思うが、そんな名門という訳でもないごく普通の我が家の名前を途絶えさせたくないということが理由である。
そうはいわれても、子供の性別を変えれる訳もなく、祖母にとっては残念なことに雪は女として生まれた。
ご丁寧に雪が生まれた時に祖母が一週間寝込んだというエピソードまでついている。
だから、別に可愛がられなかったというわけでは勿論ないのだが、生活の中で幾度と「雪が男やったらよかったのになぁ」といわれて育てられてきたのである。
辛いというのとはまた違うのだが、いわれたからと言って雪自身に何とかできる問題でもないので、曖昧に笑ってその場を過ごすという選択肢しか残されていなかった。
そんな時に姉に対して微妙な感情が流れていた。いや、今も流れているのかもしれない。
女であるがゆえに可愛がられてきた姉と女であるが故に曖昧に笑うことしかできなかった自分との差を感じるのである。
また、姉は女性としても雪よりもいつも先を歩く人であった。
スラリとしたスタイルで日本人離れした顔立ちはまるで外国人とのハーフのようで、よく憧れたものだ。
その所為か、小中高と学校では同級生の男の子の間で噂の姉となっていた。
唯、自分自身としても自分と姉との違いをアリアリと見せつけられているところに他人の声というのは残酷で、「お姉さん美人だよね」といわれる度にひっそりと傷ついたりしていた。
その所為か、雪は姉のいうことなすことに反発するようになっていた。
姉が運動部に入ってなかったので運動部に入ろうと思ったり、姉が私立の女子高に進めば自分は絶対に公立の共学に進んだ。姉が勉強が苦手でテストの点が悪いのを見ると自分はここぞとばかりに勉強してそこそこ優秀な成績を取ってきた。
色んなことが他の誰に負けるより姉に負けることが悔しかった。
勉強でも、運動でも一番の基準は姉であった。
しかし、雪がどんなに頑張っても聞こえる声は姉を称える声であり、姉を褒める声であった。
それがまた悔しくて、一時は本当に姉のことを恨むという感情が一番近かったように思う。

「それでも姉妹です2」に続く




別窓 | エッセイ | コメント:2 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  127

失ったのは……

kotoba48.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:2 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  126

下を向くのもいいかな

kotoba47.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  125

切ない

kotoba46.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:2 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  124

何でもいいよ

kotoba45.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:4 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  123

kiss―手の上に尊敬のキスを―12

最初の予定では短編になる筈だったのですが……
何所で間違えたんだろう?230
バリバリの恋愛小説・ファンタジー・長編と雪の苦手な三拍子がそろってきて冷や冷やしております202(何で書いてんだ! っていうつっこみは無しの方向でお願いします^^;)

『kiss―手の上に尊敬のキスを―12』
この小説は「kiss?手の上に尊敬のキスを?」
         10 11の続きになりますw


kiss―手の上に尊敬のキスを―12…の続きを読む
別窓 | 小説-kiss-(未完) | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  122

君だけの呪文

kotoba44.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  120

多分ね……

kotoba43.jpg

別窓 | 言の葉 | コメント:4 | トラックバック:0
∧top | under∨
| ブルームーン | NEXT