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ブルームーン 2008年05月
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  257

「私」

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No  256

笑うのは……

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No  255

明日にしようっかな……

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No  254

泣き笑い

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ポタポタと
空が涙を流す季節

いつしか
ポタポタが
ザーザーへと
変わった

さっきまで見えていた
青い空は
いつしか
黒く染まってる

黒い空はの泣き顔は
少し切なく
少し綺麗

ふと空が泣き止んだ
黒の中に少しの青が
見えてきた

梅雨は空の泣き笑い


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No  253

Like or Hate or......--man--

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君の事好きじゃないんだ

君がそう言ったので 僕は静かに

そう と呟いた

 

理由聞かないの?

君がそう尋ねるので 僕は表情を崩さず

別に と言い放った

 

そういうとこ嫌い

君が顔を顰めるので 僕は横目で見ながら

どーも と返事をしてやった

 

……もういい

君が黙り込むので 僕は溜息を吐きながら

…… とそっと君の手をとった

 

何か悔しい

君がムッとした顔をするので 僕はにやっと笑いながら

いいじゃん と不適に笑った

 

やっぱ 君の事好きじゃないよ

君がソッポを向くので 僕は君の顔を覗きこんで

好きじゃなくて愛してんだろ? と言ってやった

 

……そういうとこ嫌い

君がまたそう言うので 僕は思わず微笑んで

ハイハイ と君の手をさっきより強く握った

 

……やっぱ好き

君が小さく呟くので 僕は君が愛おしくて

知ってる と笑いながらの照れ隠し

 

結局振り回されてるのは僕の方

でも そんな君が好きなんだ

 


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No  252

Like or Hate or...... --woman--

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君の事好きじゃないんだ

私がそう言うと 君は怒ることもなく

そう と呟いた

 

理由聞かないの?

私がそう尋ねると 君は表情を崩さず

別に と言い放った

 

そういうとこ嫌い

私が顔を顰めると 君は横目で見ながら

どーも と投げやりな言葉

 

……もういい

私が黙り込むと 君は溜息を吐きながら

…… とそっと私の手をとった

 

何か悔しい

私がムッとした顔をすると 君はにやっと笑いながら

いいじゃん ともう一度笑う

 

やっぱ 君の事好きじゃないよ

私がソッポを向くと 君は私の顔を見て

好きじゃなくて愛してんだろ? と自信満々の顔

 

……そういうとこ嫌い

私がまたそう言うと 君はフッと鼻で笑って

ハイハイ と手をグッと握り締めた

 

……やっぱ好き

私が小さく呟くと 君は聞こえていたようで

知ってる とまたニヤリと笑った

 

そんな君には絶対に敵わないのよ

だって惚れた方が負けなのでしょ?

 


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No  251

初夏の空気を感じます

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ふわり暖かな風が吹いて

初夏の香りを届けます

 

そろそろ空も泣き出しますね

梅雨の季節と感じます

 

ポタポタ空が泣き出したなら

慌ててどこかに 避難避難

 

買ったばかりの雨傘広げ

灰色の空に色つけましょう

 

広がる雨傘空から見たら

そこにあるのは虹より素敵で綺麗な世界

 

思わず空も微笑んで

綺麗な青色見せますね

 

泣いた童が笑うように

雲の谷間に光がさして

 

肌に感じる 光と空気

いつもと違う優しさを

 

今日も一日頑張りましょうと

肺に一杯吸い込みました

 

少しのやる気を養って

傘についてる水滴払い

 

さてさて前に歩きませんか

もし宜しければご一緒に

 


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No  250

幸せのものさし/竹内まりや

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No  249

見つける努力

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No  248

猫の恋

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陽だまりポカポカ

木の葉がカサカサ

少しの風で歌いだす

 

声張り上げて戦い挑む

好きな彼女のためだから

 

煩いなんて言わないで

僕はこれでも頑張ってます

 

春の陽気に誘われて

大好きな彼女見つけ出す

 

今日も君見て声上げる

僕を君に見てほしい

 

必ずあいつに勝つからさ

必ずあいつを倒すからさ

 

そんな僕に彼女は言った

強いだけが愛なんて

思っているのは

間違いよ

 

彼女は選んだ

強い男じゃなく

自分が心底愛した男を

 

戦い勝って得たもの二つ

身体の傷と心の痛み

 

月がキラキラ

花の香りはフワフワ香り

今夜も誰かがラブコール

君が一番好きですと

 


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No  247

おかしくもないのに?

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No  246

この世は……

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No  245

恋だよね?

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No  244

教えてあげないよ

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No  243

prisoner of love / 宇多田ヒカル

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No  242

前を向いて

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No  241

生きること

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No  240

休息は……

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No  239

喧嘩?

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No  238

5.君には敵わない

 ねぇ、君は俺を許してくれるかい? 

 明日からちゃんと家にも帰るよ。

 晩ご飯は家で食べる。

 君の話も聞くよ。

 だから……俺を許してはくれないか……?

 

 妻に今までのことをきちんと話そう。

 それで許してもらえるのであれば、君とやり直したいんだ。

 俺のゆっくりと綴る言葉に妻のストップが入った。

「それ以上言わないで。 私、まだ心の準備が出来てないの……」

 涙を溜めてそういう妻に俺は少し焦りが芽生える。

 違うんだ。そんな話じゃないんだ。

「おい、聞いてくれ」

 必死で俺がそう言っても、君は感情的で唯、

「嫌よ! あなたは勝手に結果を出して、それでいいかもしれないけど、私にとっちゃ大問題なのよ! 馬鹿でしょ? 自分でも思うもの! こんな男捨ててやればいいって!」

 と返事を返す。

 あぁ、もう駄目なのか? 君に許しを請うことは出来ないのか?

 でも……

「頼むから、聞いてくれ」

 縋るような声でそう言ってみる。我ながら情けない。

 それでも、俺は君を諦めきれないんだ。

「嫌だって言ってるじゃない! 何でよ……。外に女を作って、家に寄り付かなくて、毎日ご飯作っても、絶対に食べてくれなくて……」

 ごめんな。本当にごめん。知らなかったんだ。君が俺をそんなに待っていてくれてるなんて。

「うん」

 俺はそれしか言えない。唯、思ったのは俺の決断はもう遅かったのだろうということだけだった。

 次に君が口を開いた時には俺は、君を諦めなければならないのか。

 腹の中に情けなさと後悔がいっぱいに広がる。

 ほら、妻が口を開いた……

「それなのに、何で……? 何で私はあなたが好きなの?」

 えっ? 君は今なんて言ったんだ?

「何でよ! あなたの事が嫌いになれないの! 愛しくて仕方が無いのよ!」

 俺は言葉が出なかった。

 そしてふっと笑う。

 あぁ、君には敵わない。

 俺の前で感情を露にしながら泣き叫ぶ彼女が俺も愛おしくて仕方が無いんだ。

「俺も、お前が好きだよ」

 くだらない説明なんか君には必要ない。必要なのは一つの言葉だけ。

 尚も泣き叫ぶ彼女をしっかりと見つめると口は自然とその言葉を綴る。

「俺は、お前を愛してる」

 その言葉に彼女は頭を俺の胸によりかける。その仕草さえも愛おしい。

 やっぱり、俺は君には敵わない。

 俺は君を抱きしめながらそう思った。

 


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No  237

4・目は逸らさない

 旦那が帰ってきた。いつもより何時間も早く。

 晩ご飯を家で食べた。何ヶ月ぶりのことだろう。

「俺……お前に言わなきゃいけないことがあるんだ」

 旦那は重々しくそう言った。

 あぁ、ついにこの時がきてしまったか。

 旦那の口が次に開く時、私は離婚届という紙切れの心配をしなければならないのだろう。

「お前も分かってると思うけど」

 言わないで! そう言った類の言葉が口から飛び出そうで、思わず拳を握り占めた。

「俺、この数ヶ月間」

 お願いだから、止めて。まだ、心の準備は出来てない。

「他の女のところに通ってた」

 聞きたくない。帰ってこなくても怒らないから。だから……

「お前には悪いと思ってるよ」

 そんな優しげに言わないでよ。もう最後なんだって思い知らされてしまうじゃない。

「でもな――」

「聞きたくない」

 私は思わずそう言った。それは紛れも無い本心で、目から流れる涙も止められなくて、その姿は自分が一番なりたくないと思っていた女の姿だった。

 男に縋りついて生きていきたくなんかない。

 いつも思ってた。旦那が浮気をしてるなら、私の方から振ってやろうと。

 それなのに……。

「それ以上言わないで。 私、まだ心の準備が出来てないの……」

 私は唯のつまらない女のように、あなたにすがり付いていた。

「おい、聞いてくれ」

「嫌よ! あなたは勝手に結果を出して、それでいいかもしれないけど、私にとっちゃ大問題なのよ! 馬鹿でしょ? 自分でも思うもの! こんな男捨ててやればいいって!」

 私は肩で息をしながら旦那を睨み付けた。先程からずっと流れ続けている涙は今も止まらず、いくらかは口に入ったのか、涙独特の塩っ辛い味が広がる。

「頼むから、聞いてくれ」

「嫌だって言ってるじゃない! 何でよ……。外に女を作って、家に寄り付かなくて、毎日ご飯作っても、絶対に食べてくれなくて……」

「うん」

「それなのに、何で……? 何で私はあなたが好きなの? 何でよ! あなたの事が嫌いになれないの! 愛しくて仕方が無いのよ!」

 両手で涙を拭っても、視界ははっきりしなくて、歪んだ視界の先に驚いているあなたが見えた。

「俺も、お前が好きなんだ」

 旦那はポツリとそう言った。

「……嘘よ」

「嘘じゃない」

「だったら如何して帰ってこないのよ!」

「お前が俺を必要ないと思ったんだ」

「そんなの勝手に決め付けないでよ……」

「あぁ。だから、お前に伝えたいことがあるんだ」

 旦那はそう言うと息を吸い込んだ。

「俺はお前を愛してる」

 旦那は私から少しも目を逸らさないで、そう言った。

 私は更に涙を流すと、久々にその胸に寄りかかった。

 


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No  236

3・夢よりも儚い

 別れよう。

 そう決めたのはいつのことだったか。

 いつも会社を出る時にそう思って、君の部屋に入ると言えなくなる。

 なんて言って切り出そう?

 妻に勘付かれたんだ?

 お互いの未来のために?

 君なら他にいい奴がいるさ?

 そんなの全部綺麗ごと。俺が一番よく分かってる。

 だから言えない。

 君の顔を見ると何も……。

 

「いらっしゃい」

 俺がチャイムを押すと、君が嬉しそうに出迎える。

 あぁ、妻は何時からこうして出迎えてくれなくなったのだろう。

 初めて帰らなかった夜。妻は何も言わなかった。

 唯、目に涙を溜めて俺を見た。

 俺が、

「ちょっと同僚と飲んでたら終電がなくなったんだ」

 とバレバレの嘘を吐くと、妻は顔を歪ませた後、微笑んだ。

 その後、同じことが二回、三回と続いていくうちに、もう涙すら見せなくなった。

 静かな部屋。自分で開けるドア。

 それらが全て独身時代を思わせて、何時しか俺はこんな生活が当たり前になっていた。

 そんな時、ベッドで泣く妻を見た。

 固く目を瞑り、堪えるように布団を握り、ポロリと涙を落とした妻を見た。

 君は、俺の事なんか如何でもいいんじゃないのか?

 だから、何も言わなかったんじゃないのか?

「起きてたのか?」

 と尋ねると、

「今起きたの」

 と返ってくる返事。

 嘘であるとすぐに分かった。俺が触った布団はまだ熱を持ってなくて、妻がさっき飛び込んだばかりなのを物語っていた。

「何で、泣いてたんだ?」

 分かりきった質問を投げかけると、

「夢を見てたのよ」

 思いもよらぬ答えが返ってきた。

「夢?」

「ええ。待っても待っても、帰ってこない旦那を待ち続ける妻の夢」

 妻の言葉に背筋がゾクッとした。

 あぁ、なるほど。あの涙の意味は……

 俺がいることへの安心や、帰ってきたことによる喜びなんかじゃなく……涙を流さずにはいられないほどの怒りか。

 

「ねぇ、何を考えてるの?」

 女が俺のネクタイを解きながら尋ねる。俺はその手をやんわりと止めると、

「愛してるんだ」

 と呟いた。

「――私を……じゃないのは見てれば分かるわね」

 女は自嘲気味に笑った。

「あぁ。これでも俺は妻を愛してるんだ」

「そう」

 女はそう言うとネクタイを結びだした。

「もう来ないよ」

 俺がそう言うと、勝気な笑みしか見せたことの無い彼女の瞳から、ポロリと涙が零れた。

「さようなら」

 そう言いながら微笑む彼女はいつもの数倍綺麗だった。

 初めて見る彼女の涙に、俺は静かにドアを閉じる。

 別れの言葉を口にしたとたんに崩れたこの関係は夢よりもずっとずっと儚く、脆いものだった。

 

 

 


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No  235

2.洒落にならない

 今日も旦那は帰ってこない。

 全く、何所で何をしてるのか。

 机の上には旦那のために作った夕飯。

 女は胸の辺りに思い石が圧し掛かるような感覚を味わいながら、冷蔵庫へ夕飯を片付けた。

 食べてくるなら連絡してくれないと……。

 どうせ家で食べないと分かっているのに、少しの希望を持ってしまう。

 ねぇ、今日は帰ってくる?

 その言葉を飲み込んでもう何日たつだろう。いや、何週間? 何ヶ月?

 数え始めたらきりが無い。

 ガチャ

 しんと静まり帰った部屋に、鍵の回る音がする。

 私は待っていたとばれるのが嫌で、寝室へとそっと戻った。

「やっぱり」

 旦那は寝室に入り、ベッドで目を瞑る私を見て、そう呟いた。

 やっぱり、の後に続く言葉はなんだろう。

 やっぱり寝ていたのか?

 やっぱり待っていないのか?

 やっぱり愛していないのか?

 決め付けないで。ギュッと目を瞑ると落ちてきそうな涙を堪え、私は寝た振りを決め込んだ。

 ふと、ベッドに腰掛けた旦那のスーツから香る女の香り。

 堪えきれず、私の目から涙が流れた。

「ん? 起きてたのか?」

 旦那はネクタイを外しながら私に話しかける。

「……今、起きたのよ」

 私は旦那にばれないように涙をふきながら素っ気なくそう言った。

「そうか」

「ええ」

「何で、泣いてたんだ?」

「夢を見てたのよ」

「夢?」

「ええ。待っても待っても、帰ってこない旦那を待ち続ける妻の夢」

 私の言葉に旦那が固まった。

 そうね。あなたにとっちゃこの言葉、洒落にならないもの。

 これは私の少しの復讐。

「あなたのことじゃないわ。あなたはちゃんと帰ってきてくれたもの」

 私はにっこりと微笑んで見せた。

 暗闇の中に浮かぶ旦那の顔は少し青ざめていて、私はクスリと笑って再び目を閉じた。

 本当、これで明日も帰ってこなければ、洒落にならないわ。

 

 


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No  234

1.嘘でもかまわない

 ねぇ、言葉を聞かせてよ。

 例えそれがベッドの中だけでもかまわない。

 だからお願い一言だけ。

「愛していると……」

 そう言った君の顔はグチャグチャで、俺の胸はズキリと痛んだ。

 

「夢か……」

 男は隣りで眠る女を見ながら、ため息をついた。

 変な夢だ。

 この女が俺にあんなことを望む筈がない。

 それとも、望んでいるのは俺か……?

 男は時計を見た。

 午後十一時。

 それにしても、一番中途半端な時間に目を覚ましてしまった。

 もう少し寝過ごしてしまえば、泊まっていく腹だってくくれる。

 もう少し早く起きれば、妻に怪しまれることも無い。

 飲んできたにしては遅いが、帰ろうと思えば帰れないことはない。

「帰りなさいよ」

 隣りで眠っていた女の声が聞こえた。

「えっ?」

 女が起きていたことに驚いた男は目を丸くして固まった。

「奥さんに悪いでしょ? どんなに遅くなっても帰るのと帰らないのじゃ大違いよ」

「どうせ待っちゃいないさ」

 男の言葉に女は笑う。

「あなたは何も分かっちゃいないのね。プライドの高い女はね。素直に男を待ってることなんて出来ないの。あなたの奥さんみたいにね」

「まさか! 愛なんてとっくに無いさ」

 男はそういいながらもシャツを羽織りネクタイを結ぶ。

「待って」

 女は男が結んだネクタイを解くと、もう一度結びなおした。

「何だよ?」

「これなら元通りに見えないことも無いわ」

 女はにっこりと笑う。

 男は女にふっと笑いかけると、

「お前はいい女だな」

 と言った。

 やはり、この女があんなこと望む訳がない。

「また、連絡するよ」

 男はそう言うと身支度を終えて、部屋を出て行く。

「ええ。また、今度」

 女が言い終わらないうちに、バタンとドアが閉まる。

 

 男がいない部屋で女は一人自嘲気味に笑う。

「プライドの高い女はね。男に縋っていけないの。私のように……」

 いい女。それはどういう意味かしら?

 都合がいい女? 身体がいい女?

 いづれにしろそんな言葉はいらないわ。

 私が欲しいのは……

「ねぇ……嘘でもかまわない。愛してると聞かせて……?」

 女は顔をグチャグチャにしながら目から零れ落ちる涙を、男の残り香の香るシーツに押し付けた。

 

 


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No  233

韻遊び五題小説

五つの韻の言葉。

1.嘘でもかまわない
2.洒落にならない
3.夢よりもはかない
4.目は逸らさない
5.君には敵わない

をタイトルにして、こちらは一本の浮気ストーリーになっています。(どんだけ浮気話ばっかり書いてんだ! って感じですね^^;)
一人称がコロコロ変わるので、続き話ではあるのですが、短編としても読んでもらえるかと。
ではでは、もし宜しければお付き合い願います。

ちなみに、こちらのお題は「回遊魚」というサイト様からお借りいたしましたw


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No  232

子供の日フリー絵

kodomonohi free

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No  231

愛せ!

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No  230

恋を見るのは……?

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No  229

僕の好きな色

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緑が好きだ
緑は
君が寝転がってた
芝生の色だから

黄色が好きだ
黄色は
君が大事にしてた
花の色だから

ピンクが好きだ
ピンクは
君の笑ったときの
頬の色だから

赤が好きだ
赤は
君と目があったときの
僕の顔色だから

でも
青が嫌いだ
青は
君に振られたときの
空の色だから

だから
僕は青い絵の具を
絵筆にとった

真っ白いキャンパスに
青を広げると
ポタリ ポタリ
涙が落ちた


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