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ブルームーン 2009年03月
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  435

音色

先日、私の大切な方がギターで弾き語りをしてくれました。
自分にだけ歌ってくれる歌って凄く贅沢だなぁーと思って聞きほれてしまいました。
そんな出来事から思いだした、半分フィクションの小噺です。

『音色』

『♪?♪?♪』
ん? 何の音だろう? 次の時間が音楽で、少し早く移動して友達と雑談を繰り広げている音楽室。
音が聞こえてくるのは隣りの部屋で、其処はもう一つの音楽室。でも、他のクラスに授業はないはずだった。 繊細なピアノの音は耳になじんで聞きやすかった。
音だけで色んなイメージが私の頭を走るほどに。
指が細くて、姿勢がよくて、髪の毛が長くて、お嬢様のような女の子。
そんな女の子が頭の中でピアノを弾き始めた。
寂しげで繊細で綺麗な音楽。切ないような音色は、寂しさと同時に、不思議と何時までも聞いていたいと思わせてくれるような音だった。
音の美しさにつられ、友達と一緒にそっと隣りの音楽室の窓を覗く。
その瞬間に私の中に二種類の感情が走った。一つは驚き。そしてもう一つは……
ピアノの前にはある意味において私の想像通りの人物が座っていた。
指が細くて、姿勢がよくて、何所か育ちがよさそうな――男の子。
何の変哲もない音楽室のピアノの前に彼が座っているだけで、其処はまるで別次元のようだった。
その空間に私は間違いなく心を奪われた。
そう、もう一つは恋心。
一目ぼれというのだろうか? 胸の中にドキッと突き刺さるような感情を私はそのとき初めて感じたのだ。
窓から覗くその空間が大好きで、音楽の前の時間は友達と揃いも揃って音楽室へ。
彼は気付いているのかいないのか、私達の存在など如何でもいいかのように、其処には彼とピアノしか居なかった。唯、それでいて、流れてくるメロディーは途轍もなく柔らかい。綺麗としか言いようがなくて、この音を表現できる言葉があればいいのに、と何時も考えていた。
それから暫くして、彼を音楽室以外のところで見かけた。
何時もと違う彼。淡々とピアノの前に立っている彼ではなく、顔を赤らめて私の友達の前に立つ彼。
友達の照れた顔も何時もとは違ったもので、その瞬間全てが分かった。
あぁ、誰かのために引かれる音色ほど綺麗なものはない。
その音色は私にとっては憧れの象徴。でも彼にとっては、その彼女への最高のラブレター。
彼女が照れたまま、そっと彼の手を握る。何時もピアノの上を走っている繊細な手を。
その瞬間、私の中で流れ出す。
何時も彼が引いていたあの音色が。

【後書き】
前半部分は雪の中学生時代の思い出だったりします^^
さすがに恋愛云々はありませんでしたが^^;
音楽を通じて誰かの心を動かせる人って凄く素敵です。
あの時私と友達を毎週楽しませてくれた小さなピアニストの男の子が今はどんな男性になっているのか、この話を書くとき少し思い出しました。

小米雪


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No  434

小噺はじめました。

最近どうもやる気が出ないのと、妙に忙しい所為で、ブログの更新がおろそかになっています^^;
のろのろと進める意思はあるものの、暫く(長らく?)こんな状態が続きそうです。
そこで、少しでも更新したいなぁーという時の小噺のカテゴリーを追加してみました。
内容としてはエッセイと大差ないと思うのですが、笑えたり・ほんのり出来たり・納得できたりする短い話を書いていけたらと思います。
写真をとって日記帳みたいにするのも楽しそうなのですがw
とりあえず、イラストやエッセイを考える時間がなくなってきてしまっているので、朝の電車なんかで思いついた小噺をUPしていけたらなぁーと思っています。
最近小説でも長いものよりも短いものを自分自身好む傾向にあるので、こっちの方が時間をかからずにかけるかと思います。
勿論、今まで通りのカテゴリーもそのまま更新していきたいと思っていますが、こちらはかなりダラダラになりそうです^^;
マツゲネコ(まっつん)を見に来てくださるありがたい方などもいらっしゃいますので、なるべくこちらも更新していきたいのですが、文字を考えて、ノートに下書きをして、ペンを入れて、PCに読み込んで、カラー&文字をつける作業の時間がどうも取れません(泣)
長い目で見ていただけたら幸いです。

追伸:最近コメントのお返事が遅れがちで申し訳ございません。

小米雪


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No  433

Le Petit Princeへ 2

この記事は『Le Petit Princeへ』の続きになります。

例えば、雪が彼に告白する引き金になった一言がある。
クリスマスに彼がある箱を見ての一言だ。
「この形、宝箱みたいじゃない?」
自分自身、箱は箱だと思ったし、宝箱なんて発想が出てくると思わなかったので、フッと頬を緩ませてしまった。この人いいなぁー。そう思わせてくれる一言だった。
唯、そんなことをどうやったって数字には表せないのだ。
星の王子様の謳い文句のようなものでよくこう言われる。
「大切なものは目に見えない」
本当にそうなのだろう。以前に、イベントごとの手伝いをアルバイトでしたのだが、その時に自分とは一回り以上歳の離れた男の人から交際を申し込まれたことがある。失礼な話ではあるが、自分の中で其処までの歳の差をどうしても恋愛対象としてみることが出来なくて、その場でお断りさせていただいた。
唯、その時に周りの子たちがこういったのである。
「あの人、この会社の課長さんやでー。一流企業やし、顔も格好いいし、何があかんの?」
その時に、常識的に無理でしょ? っと思ったのだが、その男性を年収やルックスで判断したその子達と、年齢で判断した雪はある意味において同じなのかもしれない。
もし、東大卒で年収が一千万円で身長が180cmで連絡がまめな男性ならば、皆OKするのだろうか。
でも、その人から学歴とお金をとってしまったら残るものは一体なんなのだろう。
昔の結婚相手の条件に三高というものがあったそうだ。
「高学歴・高収入・高身長」これらの条件を満たしていたら果たして幸せなのだろうか、とそう悩んでしまう。
目に見えないものが何を意味しているのか、今の自分には分かっていない。
勿論、上記のような相手を連れてきたら、周りの人は凄いと羨望の眼差しをむけるのかも知れない。
唯、自分が楽しいのは周りに見栄を張れるその一瞬だけである。
星の王子様で王子様の台詞でこんなものがあった。
「君って大人みたいな話し方するね」
これはボクが飛行機の修理をしている最中に『自分のバラ』について相談してきた王子様に対して、「ボクは今大切な仕事をしているから君の話にはかまっていられない」と言った後の一言である。
大人は数字が好きで、大人は目に見えるものが好きで、大人は目の前に見えているものを大切なことだと思い込む。
何だか、色んなことを悩めば悩むほど、自分はこの本でいう大人になってしまっているのだと、実感した。
恋愛でも、勉強でも、何でも。
いつの間にか見栄を張ることを覚えて、いつの間にか意地を張ることを知っていた。
何時しか目に見えるもので計れるものにしか興味がなくなっていて、何時しか数字無しでは生きられなくなっていた。
フッと笑ってしまう。
少しだけ、ほんの少しでいい。子供に戻ってみようか。
この本を読んでいる時、何となくそう思えた。
目に見えないものを見てみたくなったのだ。昔のように自分の中の価値観を探してみたくなったのだ。
他の誰から見てもガラクタな物が自分にとっては一番の宝物だった。
そんなものが欲しくなったのだ。
それを考えていた時ふと思いつく。
たった一つだけあった、自分が大人でいられないものが。と。
恋をして相手のことを考えているときだけ、其処にあるのは自分の物差しだったのだ。
人は誰かを好きになることで、子供に戻ろうとするのかも知れない。
そして、人が恋をするのは、そのことが素敵で輝いているのを知っているからなのだろう。
皆様も一つ子供に戻ってはみないだろうか?
盲目になることで見えるのは相手でも何でもなく、本当は新しい自分自身なのかもしれないのだから。

『Le Petit Princeへ』・完


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No  432

Le Petit Princeへ

皆さんは"星の王子様(Le Petit Prince)"という本をご存知だろうか?
サンテグジュペリというフランスのパイロットの作品である。
簡単なストーリーをまとめると――ある星に住む王子様は自分の惑星に咲いているバラとの仲が拗れ、旅に出る。旅の途中様々な星により、様々な人々に会い、自分の価値観や考え方を確立させていく。そして、7番目の星である地球の砂漠で、飛行機が墜落して修理中であったボクと出会う。ボクは王子様から今までの話を聞き、自分自身の物事やこれまでの考え方について思い直す。そして、王子様とボクとの間にある種の信頼関係が生まれはじめるのだが、飛行機の修理が終わったその日、王子様は……――というようなものだ。
詳しくは安い文庫本でも買っていただければいいのだが(雪は、決して本屋の回し者ではない)、この本の中にいくつか格言めいたものが出てくるのだ。
それを読んでいるうちに少し気付いたことがあった。
此処で何度か書かせていただいているのだが、今現在受験生でありながら恋愛にうつつをぬかしている雪である。
まぁ、それがあるから頑張れるとプラスの方向に考えることにしているのだが、ちなみにお相手も受験真っ最中であるのが辛いところだ。
恋愛をしていると時に不安になる時がある。
寂しいから。
一言で書けばそうなのだろう。唯、自分が寂しいことも勿論なのだが、受験で一番辛い状況にいる彼が弱音を吐いたりしないで、一人で静かに落ち込んでいる時なんかを考えると凄く辛くなるのだ。
愚痴のように聞こえるかも知れないが、そうならば、まぁ愚痴なのだろう。
辛い時は寄りかかってくれればいいのに、そういう時に限ってメールも電話もしてこないヤツである。
試験が終わった日とか、結果発表の日とか、受かっていても駄目であっても連絡してくれれば……と思うのだが、結果だけを雪の前に出したいらしく、そういうことはあまり言ってくれない。
そんな彼であるので、物ぐさで携帯電話を全く見ないと自負している雪が携帯電話を常に身の回りにおいているほどだ。
その姿が不憫に映ったのか、母に「そんな連絡もしてこないような子、別れたら? うちやったら絶対嫌や」なんて言われてしまった。
確かに連絡の回数は少ない。会える日だって殆どないし、時間だって取れない。
それでも、自分はそんなヤツに惚れている。はっきりとそう分かっているのだ。
「惚れちゃってるんやから仕方ないやん?」そういう雪に対して、母は「何所がいいのか分からんわ。大学を中退してるし、背だって高くないし、誕生日にもまともに時間取られへんような子やろ?」と言った。
母の言っていることは全て事実であり、正論なのである。自分自身がその面において不満に思ってるから妙に響いてきたのだろう。
唯、「だから何?」と思ってしまう。
恋は盲目。
そんな言葉をよく言われる。本当に今の自分の状態は盲目だろう。それでもこの人がいいなんて、何を基準に言えるんだ? そんなの私が知りたいくらいだ。
星の王子様の内容にこんなものがあった。
『大人は数字が好きだ』
今の状態でこの文章を読んだ時に思わず笑ってしまった。
大人になると目に見えるものが好きで、特に数字で表すのが好きらしい。
身長は何センチ。兄弟は何人。偏差値はどのくらい。連絡はメールが一日何通。会える時間は何時間。プレゼントの値段はいくら。
これで見えるものって一体なんなのだろう。
そう思うと、笑えて仕方がなくなってしまった。

『Le Petit Princeへ 2』へ続く


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No  431

3月9日/レミオロメン

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No  430

住すれば意義あり

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No  429

免疫

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