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ブルームーン 2009年05月
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  440

二目惚れ

雪と彼との関係は所謂、一目惚れから始まった。

【二目惚れ】

出会って早5ヶ月。其処まで大きな喧嘩もなく、順調といえば順調なお付き合いなのだろう。
唯、最近状況の所為と言ってしまえばそれまでなのだが、会える時間がめっきり減った。
デートをしようと待ち合わせをすれば家庭の事情で遅刻してきて、映画を見ようと約束すれば楽器のメンテナンスに、豚インフルエンザで休みを返上。
全く……二度あることは三度ある。昔の人は上手く言ったものだ。三度目の約束も果たされず、メールを読んだ瞬間に出てくるのは溜息で、なんだか疲れてしまっていた。
豚インフルエンザの馬鹿やろう! と呪ってみたところで状況が変わるわけでもなく。
明日会うはずだった約束は水に流れる。
友達に、「私なら別れる」といわれるほど、酷い状況らしい。
自分でも少し辛いかなっと思い始めた所為か、なんだかダラダラしてしまう。
仕方がないから、最近あまり顔を出していなかった彼のバイト先へと行って見る。
まぁ、雪の馴染みの書店である。彼に会えるならそれでもいいし、会えないのなら本の森が癒してくれる。
そう思って書店を歩くも、目が行くのはカウンター。
ふと5ヶ月前を思い出す。
彼とメールどころか、話しかけることすら出来ず、気付かれないように本棚の陰からそっと顔を出していた。
彼が顔をあげると慌てて本棚に隠れて、あたかも何もしていないという素振りで目線を本棚に戻す。
レジでの彼の笑顔に一目惚れしたのは半年以上も前で、それから二ヶ月以上はそんな生活をしていたのだと思うと、ふっと頬が緩んだ。
今日、久しぶりに、カウンターでレジをしている彼を見て、「もう、女の子にそんな笑顔向けて」と心の中で苦笑い。営業スマイルは今も健在で、相変わらず本をかわせるのが上手い模様。
気付かれてない状況がなんだか新鮮で、以前のように本棚からそっと顔を出す。
気付かれそうになるとさっと本棚へ。周りの人には不審がられているかも知れないが、まぁいい。
何度目か、本棚から顔を出すと、目が合った。
「やっぱりいた」
そういいながらカウンターから出てくる彼の笑顔が可愛くて、胸の奥が鷲づかみにされる。
「見えてたの?」と尋ねると、「何となくそうじゃないかと思って」と曖昧な返事。見えていたならかなり恥ずかしい。
ふぅと溜息をつきつつ思う。
店員さんだった彼に一目惚れ。名前の分かった彼氏君に二目惚れ。
一体何度惚れればいいのやら。
自分がはまり込んだ無限ループからぬけるのはそう簡単ではないらしい。

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No  439

好き

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