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ブルームーン 2010年02月
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  459

漫画で人生にスパイスを

今日、髪を切った。いや、切ったと言っても毛先をそろえた程度で見た目には何ら変わらない変化だ。
その帰りにふと思うものがあって、本屋に立ち寄る。
2年ほど前は週に一回は絶対顔を出していた地元の小さな本屋である。
大きく有名な本屋と違って、漫画の新刊だって2,3冊しか入ってこないし、品ぞろえもいい方ではない。それでも、私にとっての欲しいものはいつもここにそろっていたのだとふと思い出した。
10分程度で見て回れる店内をぐるりと回って、目に引かれた作品を手にとる。
おかしなもので、作家名は見ていないのに、表紙の色使いや雰囲気から結局手にとるのはなじみの作家さんのものになったりするのだ。
そうやって手を取る漫画家さんの中に一人だけいつも表紙で目を奪ってくれる方がいる。
雪の年齢層とは離れてしまっている雑誌の漫画なので、連載を生で追うことはなくなったのだが、単行本になった時、絶対に目に飛び込んできてくれるのだ。
少女マンガなのだが、その人の書いてくれる短編集が本当に好きで、素直で綺麗な話を見せてくれるのだ。
連載になると、何故だか終わり方が「ん?」と思うところがあっていつも素直に喜べないのだが、短編集を書かれると短い世界から目が離せなくなるのだ。向き不向きの問題なのかも知れないが……
カラフルな表紙から手にとった本はその人の本で、凄く久々の短編集だった。
嬉しくて、一気に読み切る。
……あぁ、帰ってきてくれたんだ。
なんとなくそんな気がして、思わず表紙を眺める。
たかが漫画、されど漫画。
素敵な作品に出会う度そう思う。一枚の紙に線を引いて絵を描いただけのもの。だが、その薄っぺらなものに私の人生はいくら奪われてきたのだろう。
なんとなく私の人生の中で一番長い趣味はこれじゃないかなぁ、という気さえするほどだ。
「疲れてるくせに、よくそんなもの何時間も読むね」
昔から、母に言われていることだ。
「疲れてるから読むんだよ」
その度に、そう答えていた。
ふと、本屋の袋から出てくる数冊の漫画。
思わず頬が緩む。
――漫画を読むのは疲れた時か……
そうか、自分は疲れているのか。
バイトに学校に、卒論の発表会だってある……それでも、いやそれだから、私はこれを手にとるようだ。
ほんの少しだけ他の世界に行くために。


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