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ブルームーン 2010年08月
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  465

起源

テストの中休みというのか、それなりに夏休みをもらって、心身ともに疲れ果てたわが身をゴロゴロとすることで慰める今日この頃。
気がつけば前期が終わってしまった。(いや、まだ追試が残っているので正確には終わったとは言えないのだが……)
少し前、終わらないテストの所為か(『テスト⇒成績が悪い⇒追試』の負のスパイラルのため)、大学院への退学届の提出を考えた時があった。
そんな時に、恋人にあることを尋ねてみたのだ。
「もし、ある日私がフリーターになってたらどうする?」
彼はしばらく考えた後に笑いながらこう答えた。
「俺が何とかするよ」
凄くあっさりとそう答える彼に、学生がなに生意気言ってんだと思いながらも、笑えてきたのを覚えている。
その後に彼はつづけてこういった。
「自分自身、回り道して今のところにいるから。でも、俺はそれでよかったと思ってる。それに、もしそうじゃなければ雪とは出会ってないし、むしろラッキーだよ」
こんな面倒な女に引っかかってラッキーと言える彼が凄いが、それ以上にその一言で大切なことを思い出した。

もし、自分が今の大学院を目指してなかったら、私は彼に出会えてなかったのだ。

彼が回り道をしてくれなければあの書店には居てくれなかったのと同じで、私が今の道を歩かなければあの書店にはいかなかったのだ。
ずっと考えていた。
自分があそこまで好きな実験や友達のいる空間を捨ててまで、今の場所に移る意味はあったのだろうかと。
やりたいことがあったにも関わらず、日々の勉強の中でその物事からずれてきているのを感じて、どんどん自分の今の場所へ未練が無くなってきていた。
いつ辞めたっておかしくないような状況で、いつ辞めたって後悔しない気がしていた。
そんな心理状態の中でも彼の一言でこの場所に愛おしさがこみ上げる。
辞めるにしても続けるにしても、この場所を選ばなければ彼には会えなかった。
今の私が一番大切にしてる宝物に出会えなかった。
それだけで、私はここにいる意味があるのだと思えた。

仕方がない、もう少し頑張ってみるか。

彼の馬鹿な話を聞きながら心の中でそうつぶやく。
繋いだ手の暖かさを心底心地いいと思ってしまう今の私には、この思い出の起源を捨てることなんて出来ないのだから。


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