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ブルームーン 2011年05月
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  490

一夜限り

メディアで取り上げられる、「ワンナイトラブ」なるものはどうやら私の肌には合わないらしいと、思春期がはじまる前より嫌悪感を抱いていた。
知り合って、すぐにホテルに行って、セックスして、ホテルを出れば他人同士。
これだけなら凄くくだらないと私は未だに思っている。
人間の三大欲求に従ったとは言え、あまりに無粋な行動のように思えて仕方がないのだ。

唯、最近ある漫画を読んだ。

オノ・ナツメ
太田出版
発売日:2011-04-14
オノナツメさんの「逃げる男」という本であるが、この本の最初である少女と男性のセックスシーンが(隠れているが)入っている。
この本自体が不思議な本で、必要なところだけを説明すると……

『少女は昔聞いたあるおとぎ話「森にはクマが小屋に一人で住んでいて、そのクマは夜になると人間になる。そのクマを森で見つけて一晩過ごし、無事森を抜けることができたらなりたいものになれる」というものを思い出し、自身の嫌な思い出をリセットする為に森へと入る。恐る恐る歩みを進めるとそこにはクマが。クマは襲ってくる様子もなく、唯少女を先導し歩いて行く。少女は小屋にたどりつき、好奇心から小屋の中を物色する。ふとそばに寄ってきたクマを見ると、クマがけがをしており、少女はそのクマのけがにマフラーを巻く。やがて夜が来て少女は小屋の中にあるベッドへ身を沈めると、部屋の中に男性が。腕にはクマに巻いたマフラーを巻いている。男性は黙って少女へ歩み寄り、口づけをする。そのまま二人は一夜を過ごし、朝起きるとまた小屋にはクマがいる。少女はクマが気になり、一緒に暮らそうと決意するが……』

というような話である。
この場面の不思議なところは、少女は見ず知らずの男性に口づけをされても拒むことなく全てを受け入れる点である。
例えば、街中で見ず知らずの男がホテルへ誘ってついてくる女性はかなり特殊であろうと思われる。(もっといえば急にキスをすると逮捕ものであろう)
だが、この少女は頭が悪い訳でも、素行が悪い訳でもなく(あまり良くもなさそうだが(笑))、唯、男性を受け入れる。
性欲の上になるセックスではなく、好奇心から成り立つセックスであり、その非現実的な世界に読者も少女も魅せられていると言えるのかもしれない。
少女は後に違う男性にその男性のことを「逃げてきた人」だと語る。一言の言葉も交わしていないのに。
身体から分かるものがゼロだとは思わない。
交わることで感じることや知ることも多く存在するだろう。
それでも、性欲から始まったものなら、少女が男性に魅せられることも、再び会いたいと思うことも、逆に彼を「逃げてきた」と捉えることもきっとできなかっただろうと思う。

私自身まだ20代で、20代のセックスなんてほとんど性欲で出来ていると言っても過言ではない。
男性には失礼かも知れないが、やりたい盛りの男の子にそこを求めるのも難しい話であるし、多少なりとも愛情があると分かれば及第点といったようなものである。
自分自身、身体の関係から心に触れることも勿論ある。唯、それ自体が独占欲の様な感情であると思い返して考えたりする。相手の寂しさや弱さに触れるようなセックスを自分はしてこなかった、いや出来なかったのだと思う。
例えば、好きな相手とするセックスだと愛情や幸福感が先行する。それ故に、自身の感情でいっぱいになりすぎるのかも知れない。幸せな人間は往々にして無神経なものであると私は思っているから。
逆に、この少女と男性のように一定の距離感。誰だか分からない、だが好意がない訳ではない、そんな不思議な距離感が、何の言葉を交わさずとも、男性の一番弱い部分に彼女を触れさせることになったのかもしれない。
そう言うセックスがしたいかと言われると回答に悩むが、多分、私自身この少女のように森に入り、クマに出会ったなら、その男性を受け入れることを拒まないような気もしなくはない。
本当の一夜限りの関係というのはそういうものを指すのかも知れないと、少し意識を改変しつつ、やはり自分には肌に合わないだろうと、狭い部屋の中から出ることもせずそう思う。




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No  489

メール

携帯電話が鳴るたび 画面を開くようになったのはあなたの所為です
お陰で 会社からのお知らせメールにがっかりする回数が増えました

鏡を見るたび 前髪を直すようになったのはあなたの所為です
お陰で 髪型がばっちり決まった日はあなたに見せたくて仕方がなくなりました

ある駅を通るたび 降りたくなるのはあなたの所為です
お陰で 寄り道をする癖がついてしまいました

ネックレスを見るたび 顔がにやけるのはあなたの所為です
お陰で 他のアクセサリーが付けられなくなりました

お別れするたび 泣きそうになるのはあなたの所為です
お陰で とっても弱い人間になりました

一人になるたび 恋しさに耐えるのはあなたの所為です
お陰で とっても強い人間になりました

あなたに会うたび 愛おしいと思うのはあなたの所為です
お陰で あなたがいないと生きて行けなくなりました



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No  488

返事

tiisanaomoi35.jpg


メッセージを送る
返事を待つ

またメッセージを送る
また返事を待つ

またまたメッセージを送る
またまた返事を待つ

ある日 女は連絡手段を絶った
男へ連絡することはできなくなった

それでも男からの返事が来ることはなかった
女はなりもしない携帯電話を肌身離さず持ち続けた

月日は過ぎて 女が男を忘れかけたころ
女に男からの連絡が来た



メッセージが来る
読んでは捨てる

またメッセージが来る
また読んでは捨てる

またまたメッセージが来る
またまた読んでは捨てる

ある日 男はならなくなった電話に清々した
女へ連絡する気はさらさらに無かった

男は新しい女に熱をあげていた
女が連絡を待っていることは容易に想像できた

月日は過ぎて 男が一人身になったころ
男は女に連絡をした



男は女が喜ぶと思っていた
女は男に嫌悪感を示した

男は女が自分に惚れていると思っていた
女は男を既に他人と認識した

男は一人自惚れながら連絡を待った
女はメッセージを読んで笑いながら捨てた

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No  487

プチ同窓会

honwaka5.jpg

友達と久しぶりに母校へ行きました
相変わらず湖の周りは風が強くて
ぼんやり眺める景色に懐かしさを感じました

もう1年経つのか

変わっていないような
変わったような
友達の顔を再び見れて
嬉しいやら寂しいやら

自分が前へ進むとともに時間も進んでるんだなぁーと
少し感傷的なほっこり話でした
小米雪


追伸
ちなみに画像は皆で食べたケーキですw

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