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ブルームーン いい女とは2
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  21

いい女とは2

この記事は「いい女とは」の続きです。


彼女にとって男性と寝ることは言ってしまえばたいしたことではなかった。
唯、誰かが自分を必要としていること。
彼女にとっての基準はそれが全てだったのだ。
だから、必要とされているのならば、初対面の男性の家についていくこともできるのだろう。
だが、ここで言っておかなければいけないのが、彼女のいう必要という言葉についてである。
彼女の身体だけが必要ならば、彼女は決してついていかないのだ。
だから、以前に関係のあった男性が「もう一度」と言ったところで彼女が首を縦に振ることは、雪の知っている限りでは無かった。
彼女がよく言っていたのは、
「私は自分が幸せだから、精神が不安定な人のところにいって精神安定剤になってあげるの」
という言葉だった。
当時高校生だった雪には、彼女の言動や行動は訳の分からないことが多かったが、あれから四年たった今考えると、彼女の行動には私には決して真似できない何かがあったのだ。
雪と初めてあった時彼女は確か二十二歳だった。
気のいい人ではあるのだが、彼女は本当の不真面目であった。
私は自分を真面目であるとは思っていない。家出をして親を困らせたこともあるし、未成年ながらに酒を口にしたこともあった。勉強だって好きではないし、できることなら遊んでいたい。
だが、雪はそれが願望であり、不可能であると分かっているのだ。
遊びながら暮らすことは勿論出来ないし、勉強もしなければならないものであった。
けれど、彼女は違った。
やりたくなければ、やらなければいい。
彼女は世間なんかではなく、自分の欲求に真面目だったのだ。
例えば、絶対にやらなければならない一つの課題があったとする。
それがどんなに辛いものでも雪はきっと嫌々ながらにこなすのだろう。
だが、彼女は絶対にそれをやることはない。
嫌なことをやることが彼女にとって必要ではないのだ。
そんな点において彼女は本当に生まれたての子供のように素直であった。
そんな彼女を私は羨み、何時しか彼女の存在に飲み込まれた。
彼女は人の前でいつも笑っていた。
だが、彼女はいつも一人の時、静かに煙草を吸っていた。
彼女の細く長い指にあるのは決ってタール3mgのピアニッシモで、誰もいない休憩室で彼女は煙草を吸うのだ。一度、何をしているのかと覗き見た時があった。
雪はその時の彼女の顔が今でも忘れられない。
そこにいたのはいつもの陽気な女の人ではなく、大人の女性の顔をした私の知らないMさんであったのだ。
人伝えに聞いた話がある。彼女は親元を飛び出したらしいということだ。その理由を彼女はいつもの様にこういったのだそうだ。
「そこに私は必要なかったから」
そしていうのだ、「今の私は幸せだ」と。
私は彼女が底面に秘めた強さのようなものに強く惹かれていた。
子供のように無邪気なのに、雪よりもずっとずっと重いものを抱えて、それでも笑っていられる彼女は本当に凄い人だった。
私は女として、人として、不真面目な彼女が大好きだった。
彼女の一言はいつも私が頭を悩ませるようなもので、行き詰った時には思いもよらぬ突破口を開いてくれた。
四年たった今でもあの時のことを考える。
私は彼女ほど不真面目で真面目な人には出会ったことがない。
そして、彼女ほどのいい女には出会ったことがない。
そんな彼女が私にとってある意味憧れの女性なのである。
近づきたいという意味ではない。
唯、上手くは言えないのだが、雪の人生を語るに当たってMさんは必ず出てくるのだ。
それほどまでに私はMさんという人物に惹かれたのであろうと、今でも電車の窓から景色を見ながらぼんやりと考えている。

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この記事のコメント

人がすることには 害が周囲や じぶんおまわりに散布あれないことならば 自己責任ですし、きにしませんね。
自分に正直にいきられたらいいですねw
オラも 女だからああしろこうしろ といわれると ガンとしてやらなかった。
女だから っていうのは 女にしか出来ないこと( 出産 )をさすんじゃないのー?って。
けして お手伝いは嫌いじゃなかったけど 女だから~っていわれたらもームリw 天邪鬼ですから。

としをとって 自分がしたことが 最後まで責任持てることか?
とかよくかんがえます。
たとえば 自分が食うに事困らないから 野良犬にエサをあげる。
野良犬はもうその人のエサにしか頼らなくなったり、えさを探す力をうしなったら、最後まで責任持てるのか?とか。

私は自分が幸せだから、精神が不安定な人のところにいって精神安定剤になってあげるの

一時的に満たされた人間は すごく寂しいおもいをしたかもしれないですよねえ。
彼女を抱く前よりも 孤独感に陥ったひともいるかもしれない。

そうか! オラは満たされてないから こんな風に辛気臭いのかしらw きゃー><;
2007-10-16 Tue 00:01 | URL | ヨヨ子 #-[ 内容変更]

ヨヨ子さんコメントどうもです^^

>オラも 女だからああしろこうしろ といわれると ガンとしてやらなかった。

アハハ~、一緒ですね。
雪もその単語がつくだけで、やろうとしてたことも「ケッ」とほってしまいたくなります(^_^;)

Mさんは……なんていうのか、凄い人だったんですよ。(語彙が少ないので上手く伝えられません(泣))
本当に根無し草みたいな人で、「今日は何所にいたんですか?」なんて会うたび聞くほどでした^^;

>一時的に満たされた人間は すごく寂しいおもいをしたかもしれないですよねえ。
彼女を抱く前よりも 孤独感に陥ったひともいるかもしれない。

そこは考えてませんでした!!
如何だったんでしょう……。
確かに、自分のやったことに責任を持てるかどうかは大切ですね。
口では人の精神安定剤って言い方をしてたんですけど、今思えば、多分彼女自身が寂しかったんじゃないかなと思います。

雪も満たされて無いので、こんなことばっかり考えてるんですかね?(聞くな!!)
2007-10-17 Wed 01:19 | URL | 小米雪 #-[ 内容変更]

No.24
しんも自由に生きようとしてたほうだけど
少し違う生き方かな。
たんに今の世の中に反発していきてる感があるなぁ。
日本ってさ、しきたりが多いしね。

あ、たんにシンは変人だな!
国語の時間に数学の教科書だして勉強とかするやつだし
中学卒業したら、「山下清」になるって言って旅にでちゃったやつだからな(笑)
2007-10-21 Sun 03:51 | URL | 見習猫シンΨ #ap6q.jK2[ 内容変更]

No.31 シンさんへ
雪も多分しんさんみたいな感じです。
何となく世の中に反発してただけだと……^^;

雪は国語の時間に英語やってましたよ~(笑)
どっちも言葉じゃん! とか言って……

>中学卒業したら、「山下清」になるって言って旅にでちゃったやつだからな(笑)

山下清に!! おっきい夢ですね(笑)
雪は小さい頃ルパン三世になりたかったですよw(普通に無理!)
2007-10-21 Sun 14:05 | URL | 小米雪 #-[ 内容変更]

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