キーワード出現率
ブルームーン だから紙の塊を愛してます2
FC2ブログ

ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  378

だから紙の塊を愛してます2

この話は「だから紙の塊を愛してます1」の続きになります。

皆さんは辛い時、ストレスが溜まった時の乗り切り方をご存知だろうか?
以前に心理学関係の本で読んだのだが、辛い時や挫けそうな時に一番いい方法は、「楽しかった時を思い出す」ことだそうだ。
すなわち、楽しい思い出に関係のあるものを見たり聞いたりすればいいのだ。
思い出を形に残す手段として、写真が挙げられる。
その時のその風景、笑顔をそのままに一枚の紙として形に残すことが出来る。
言うなれば、思い出の化身のようなものである。
確かに、写真に残っている思い出は何時見ても懐かしく、眺めることが出来るだろう。
しかし、私としては一冊の本は時としてその写真と同じ様に、いや、それ以上に思い出を語れるものであると思っている。
例えば、小さな頃に幼稚園で読んだ絵本を皆さんは覚えてないだろうか?
桃太郎でも人魚姫でもシンデレラでもいい。その綺麗な色使いを見ながら、その時の自分は何を思っていたのかを思い出すことが出来るのではないだろうか。
例えば、小学生の頃に嫌々連れて行かれた歯医者の待合室に置かれていた漫画を覚えてないだろうか?
キュイーンと歯を削る嫌な音が鳴り響く中で、漫画のコマを読み進めながら、その時の自分がどれほどの治療を怖がっていたのか思い出すことが出来るのではないだろうか。
例えば、自分自身のお小遣いで初めて手に取った本を覚えてないだろうか?
如何しても読みたくて、幼き日の僅かな小遣いから一冊の本を買いに行った日の嬉しさを思い出すことが出来るのではないだろうか。
また、記憶は自分一人だけのものではない。
本を読んでいる時、横から姉が話しかけてきて、本の内容に集中できず二人で喧嘩した本。
友達の勧めで読み始め、その友達と夢中になって本の感想を言い合ったような本。
そんな風に誰かと共有の記憶を本に閉じ込めることも出来るのだ。
だから、私は思っている。
本は内容だけを読むものではないと。
何年か後にその本に出会った時、あの頃の自分はこうであったと、本の重さで、本の装丁で、本の内容で思い出して行きたいのだ。
「一冊の本は人を生かし続ける」
最近読んだ漫画の言葉だ。
この言葉が酷く重く自分に響いた気がする。
雪の20年程度の人生で一番辛い時期を助けてくれたのは、周りにいた素敵な人たちと本だったのではないかと思う。
辛い時でも本を読んでその世界に張り込んでいる時だけは色んなことを忘れられた。
そして、読み終わって一息ついたら、もう一度頑張ってみるか……という気になれたのだ。
インターネットで欲しいものが手に入るから、書店に顔を出すことを控えていた方々。
ほんの少しだけ本の森に迷い込んでは見ないだろうか。
欲しい本を探しに行くだけではなく、ぶらぶらと本の背表紙を眺めながら歩くだけでも、そこには過去の自分がひょっこり顔を覗かせるかもしれない。
だから、本は唯の紙の塊でありながら、それは途轍もなく深い紙の塊であるのだ。
そして……私は今日もそんな紙の塊を愛している。

「だから紙の塊を愛してます」・完

スポンサーサイト




別窓 | エッセイ | コメント:2 | トラックバック:0
∧top | under∨
<<恋なんでしょ? | ブルームーン | だから紙の塊を愛してます1>>

この記事のコメント

No.1207
まいど~
引っ越しの時にも、本ってなかなか捨てられずに又持って来ちゃうんだよね~
そして部屋の棚に又飾ってみたりすると落ち着きます

まぁ兎にも角にも、私は買ってまだ読んでない本も一杯あるので、寒くなって来たから読書の冬みたいな感じにしようかと思いました
ではまた
2008-11-11 Tue 22:02 | URL | ヒポユキ #-[ 内容変更]

No.1208 ヒポユキさんへ
まいど~^^
雪も本だけは捨てられなくて、部屋にあふれかえってます^^;
読まなくても其処に置いてあるだけで落ち着くものっていいですよねw
雪も本だけじゃなく、そんな素敵なものいっぱい見つけたいです^^

読書の秋ならぬ、読書の冬ですね^^
雪も見習って買ってから読み終えてない本を掘り返してみようと思いますw
ではでは
2008-11-12 Wed 00:01 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

∧top | under∨
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| ブルームーン |