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ブルームーン 居場所を探して
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  53

居場所を探して

懐かしい話を一つ。
雪が中学時代の時の話だ。
軟式テニス部に所属していた雪はとにかく顧問の先生とそりがあわなかった。
今思えば、あの頃の自分は唯甘えてただけだし、あんなに反発しなくてもよかったのかも知れないが、思春期とはそんなものなのだろうと、そう思う。
その顧問の先生はテニスの技術よりも精神面を鍛えることを主としていた。
例えば、練習が終わった後に、腿上げ三十秒を三セットや、腹筋背筋腕立てダッシュなど、先生が考える根性がつくであろうメニューをやらせていた。
それ以外にも、練習中にミスをすると後ろからボール(時にはラケットも)が素晴らしいスピードで飛んでくるなんていうオプションつきであった。
あの頃の雪は甘やかされて育った代表のようなやつで、これに耐えることが出来なかった。
いや、練習の辛さというよりも、人に怒鳴られるということになれておらず、また何度も言われているミスを繰り返す自分に嫌気が差していた。
頭では分かっているのに、体は動かない。
仕舞いには先生に、
「お前は自分勝手だから出来ないんだ」
なんて言われてしまった。
怒られる度に、自分は駄目なやつなんだな、と日々落ち込んでいた。
そのうち、よくある話だが、「学校に行きたくない」という方向に向かってしまった。
母は、
「そんなに嫌なら、クラブを辞めればいいでしょ?」
というのだが、当時の私の友達は全てクラブ関係のもので、クラブという繋がりを断ち切ることに恐怖を覚えていたのだ。
また、
「他の子はできるんでしょ? もうちょっと頑張ってみたら?」
なんて言われてしまうと、何で自分は出来ないんだろう? 頑張ってないんだろうか? と考え込み落ち込んでしまうのだ。
反抗期というのか、ヒステリーというのか、今ならば鬱病という病名でもついたかもしれない。
クラブに行きたくないが故に学校を休むと言い出し、学校に行こうとすると、玄関で吐き気や腹痛を催す。
泣きたくなって、泣き喚いて、今ここに存在することが嫌で嫌で仕方が無かった。
物を投げたり、壊したり、暴言を吐いては親を困らせて。
本当に仕方の無い大馬鹿者だった。
両親は雪を見て、如何したものかとため息を吐き続ける。
二人の目がしっかりしろと言っているようで家にいることも辛くなって行った。
自分の居場所が無くなっていく恐怖と、そこはかとない居心地の悪さに、心身ともに疲れていった。
そんな時、雪の家に二歳年下の幼馴染の少年がやってきた。
「いなくなりたい」
ふと机の上のカッターナイフを見ながら呟く私に、彼は、
「じゃあこの場所からいなくなったら?」
とケロリと答えた。


暗い話で申し訳ない!! でも、「居場所を探して2」に続きます229


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この記事のコメント

No.224
おっと、最後で面白い展開。
続きがきになるとこだけど、また後で読みにきます。
2007-12-09 Sun 07:13 | URL | 見習猫シンΨ #ap6q.jK2[ 内容変更]

No.228 シンさんへ
ちょっとした雪の思い出話です^^
懐かしいなぁーと思いながら書きましたw
この頃の自分が、今の自分を創ってるのかな、って考えられるほど、人生で一番悩んだのはこの次期なんですよ^^
2007-12-09 Sun 16:26 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

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