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ブルームーン 居場所を探して 3
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  55

居場所を探して 3

この記事は「居場所を探して  」の続きになります。


夕陽を見ながら、家を出た。
その時、久しぶりに空を見たような気がした。
いろんなことに追い込まれるようになって、いろんなことで自分を追い込んで、どんどん居場所が無くなっていってから、上を向かなくなったような気がした。
それだけに、あの時の空は凄く懐かしかったのを覚えてる。
最寄り駅から大阪駅へ出て、確か京都方面に行く電車で1000円で買えるだけの切符を買った。
何も考えずに来た電車に乗り込んで、人が多いとは言えない電車の空いた座席に腰をかけた。
ぼんやりと自分は何をやっているのか考えた。
雪をそそのかした(?)幼馴染の少年は、
「俺は親が心配するから!」
と今更当たり前の言い訳をして帰ってしまった。
電車の中で、どうせそそのかすのならば、一緒に家出してくれたっていいじゃないかと思ったが、それ以上に自分が家を飛び出したという事実に興奮していたのも事実だ。
電車から見える風景は全く見たこともないもので、何時の間にか自分が大阪府から飛び出していることがおかしくて、なんとなく顔をほころばせた。
一時間程度電車にゆられて、降りたのは辛うじて改札があるという程度の無人駅。
初めて踏む地にドキドキと心臓が脈を打つのを感じる。
空は黒くなりかけていて、自分が今何をしているのかとその時少しだけ正気になった。
田舎道は何も無くて、大阪の自分が住んでいるような場所では見られないような田んぼが道を占めている。
草が生い茂り、アスファルトでない土の道を見たことで少しだけ落ち着き、幼い頃を過ごした広島を思い出した。
昔は何も考えず走り回れていたのに。
その時そう思った。
一歩歩いては先生に怒られるんじゃないか、テニスのボールを一つ打つたびに怒鳴られるんじゃないか、何時しか体に恐怖が染み付いていたのか、その場所から動くことが出来なくなっていたようだ。
少年にそそのかされたとはいえ、自分の意思でこんなに遠くまで来てしまった、そう思うと何だか無性におかしくなった。
動けないんじゃない。動かないんだ。
笑いながら誰もいない道を歩き、懐かしい歌を口ずさんだ。

  古いアルバムの中に 隠れて
  想い出が いっぱい
  無邪気な笑顔の 下の
  日付は 遥かなメモリー

  時は無限のつながりで
  終わりを 思いもしないね
  手に届く宇宙は 限りなく澄んで
  君を包んでいた

  おとなの階段上る 君はまだシンデレラさ
  幸せは誰かがきっと 運んでくれると信じてるね
  少女だったと いつの日か 思う時がくるのさ

馬鹿みたいだが、なんとなく楽しくて、久しぶりにちゃんとした声を出したような気がした。
何故この歌を歌ったのかは覚えていないが、なんとなく頭に浮かんだのがこの歌だったのだろう。
ジャリジャリと歩くたびに音をたてる道は新鮮で、私は意味も無く歩き続けた。


「居場所を探して 4」に続く。

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この記事のコメント

No.119
ふむ。
オラは 中学の頃 ソフトボール部2年やって 監督と大喧嘩して辞めて、学校が部活なにかはいらないといけないから 剣道部に流れたのですが、もともといた顧問の先生が転任して あたらしくきた顧問のせんせいとも折り合いがわるかったです^^;
まぁ 負けず嫌いだったせいか いきましたけどねぇ。
うちは 親父さんが 結構地元で 嫌なやつというレッテルはられてましたので、地元ぐるみで厄介者目でみられました。
うち、村なんですが、村長に挨拶しても オラは普通にスルーされてたw
ソフトボールの監督とも父が仲が悪いので これみよがしに オラだけ嫌がらせのような特訓されたり、親父さんは 夏休みの部活にいかせようとしないから さらに部での立場は悪化w
なんだか どんどんやさぐれていく自分がいました。

いちど 家の屋根から飛び降りたことが!
大学でて なにをしていいのか方向性をうしなってたし 混乱しまして^^;
まー屋根から落ちたくらいじゃ 死なんだろーとか 思って落ちたんですが、まんまと 親父さんが植えてた木の上におっこちて
面白いくらい無傷でしたw

スッキリしたら まーウジウジした自分は今殺した! と前むきになりましたがw

あとは 弟が 『 つまんねーことで死んだら もったいなくねー? 』 と言ったこともあり、考えを改める機会は 身近な人がくれるものだと知りました^^

ささいなことで 生まれ変われるのかもですね^v^b
2007-11-10 Sat 01:44 | URL | ヨヨ子 #-[ 内容変更]

No.120 BLOGやってると
色んな人のつらい思い絵d話を目にすることが多いけど雪ちゃんも大変だったのねえ。
でもこうやって物語風にしてしまうと
なんだかホノボノしちゃうわあ・
若い頃は多感だし些細な一言とかで傷ついちゃうことってあるからねえ。
まあ、俺はそこまでデリケートにはできてなかったみたいだけど(笑)。
当時は大変だったかもだけど
こうやって雪ちゃんのblog見るとその時の気持ちが今の優しさとして表れてるんだなあ。
と思っちゃったりしました...
よーし、今度テニス対決だ(笑)!
2007-11-10 Sat 08:15 | URL | ミュジニー #-[ 内容変更]

No.122
ヨヨ子さんへ
クラブ活動って今思えばたいしたことないのかも知れないですけど、学生時代では結構重要な時間ですよね。
色んなことを考えるとそのうち袋小路に嵌っちゃって……^^;

家の屋根から!?
ご無事で何よりですw
そこで、すっきりと「まーウジウジした自分は今殺した!」と前向きになれるヨヨ子さん素敵ですw

この家出話はまだ続くんですけど、一回の家出でいろんなことが分かったなぁ~と思っています。
今思えば、なんて無鉄砲なことしたんだ! と思いますけど……i-229

弟さんの一言も素敵ですねw
ヨヨ子さんのところはご姉弟の仲がよくって本当に羨ましいですw

些細なことで生まれ変われる時ってありますよね。
その時の自分が言ってほしい一言をくれる人が身近にいれば、それだけで救われるのかもしれませんね。

ミュジニーさんへ
確かにブログをやってると皆さんの昔話を目にする機会が多くなりますよね。
この記事を書こうと思ったのも、ある中学生の方のブログを見たからなんです。一生懸命に悩まれてる姿を見て、昔は自分もああだったんだなと思いましてi-179

今だから、笑いながら語れるってところもありますよー^^
書いてて懐かしいなぁ~とw
確かに中学の時ってやること言うことめちゃくちゃで若かったんだなって思います^^;

今の雪の考え方はその時に学んだものが多いかもしれないです。
色んなことをして(まぁ危険なこととか)、自分の大切なものが見えるようになってから落ち着いたような気がしますw

テニス対決受けてたちますよ!!(笑)i-278
2007-11-10 Sat 16:14 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

No.138
こんばんわ~^^
全部読んでからコメント書こうと思ったんですけど、
懐かしい歌の歌詞が載っていて「ヤバイこれ、泣きそう!」って思ったのでここに書き込むことにしましたw
あの歌のタイトルが思い出せないんですけど、あれを聞くと中学校ん時の合唱コンクールを思い出すんですよね^^
中学時代は私もけっこう精神的に追い詰められてた時期で、ホントにどうしようもないくらい自分が嫌で嫌でたまらなかったです;;
たぶん人生の中で一番暗い記憶だと断言できますねw

なんか上手く言えませんが、雪さんのこのお話を拝見できてすごく嬉しいです^^
あったかい気持ちになりました♪
2007-11-16 Fri 20:52 | URL | 陽翔-hikaru- #-[ 内容変更]

No.139 陽翔-hikaru-さんへ
こんばんは~!!
この歌は「想い出がいっぱい」ですよ^^
雪も中学の音楽の授業で習いましたw
今でも気がついたら口ずさんでたりしますi-278

雪も中学の時は結構追い詰められてました。
中学生ってそんな時期なのかもしれませんね^^
唯、この家出の後、気にしてたことが全部如何でもよくなっちゃって(笑)
一日の間にいろんなことがありすぎたんでしょうねw
人の悩みってそんなもんなんだなって思ってます。

雪も書いてて色んなことを思い出しましたw
懐かしいってこういうことなのかもしれません。

ではでは、読んでいただいてありがとうございましたw
2007-11-16 Fri 21:55 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

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