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ブルームーン 学ランと私 2
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  74

学ランと私 2

この記事は「学ランと私」の続きです

季節は冬が近づいてくる頃だっただろう。
雪を始めとするクラスメート達は近々行なわれる文化祭の演劇の準備に忙しかった。
ワイワイガヤガヤと放課後や授業を潰して行なわれている準備に、面倒だといいながらも皆どこか楽しそうだった。それでも、時間が経つにつれて、皆が各々の用事で教室を去っていく中その日、雪の友達や彼を始めとする何人かは残っていた。
雪は背景の絵の色塗りをしていた。
友達からは
「雪ちゃん、もっと綺麗に塗ってやー!」
と言われるくらいなのでそのレベルは知れている。そんな時、雪の色塗りを見て、彼が
「お前、ホンマにもっと綺麗に塗れやー」
と言い出したのだ。
その言葉にムッとした雪は、
「それやったら、I君(仮名)塗ってや!」
と言ったのだ。彼もやらなければいけないことがある訳だから、別に本気でやらせようと思ったわけでもなく、唯その場のノリででた言葉だと思う。
本当ならば彼が「何で俺が」と言葉を吐いて、雪が「関係ないのなら黙ってて」と言い、これは終わる筈だったのだ。しかし、その時何故か彼は、
「よっしゃ! 任せとけ! 筆貸してー」
と急にやる気を見せたのだ。
後々彼がこの時やる気を見せた原因は分かるのだが、恋愛ということに鈍かった雪は唯首を傾げるだけだった。
その時はぼんやりと彼が筆を持つのを見ていた雪だが、彼が色を塗ろうとしてあることに気がついた。
「なぁ、袖汚れるで?」
雪は彼にポツリとそう言ったのを覚えてる。彼の袖がまだ乾いていない絵の具につきかかっていたのだ。
彼は、
「あー、めんどい!」
と言って上着である学ランを脱ぐと、雪に、
「これ持っといてー」
と渡した。雪は如何して自分が荷物もちになったんだろう? と考えながら彼の学ランを手に取った。
「あっ寒かったら着とってもいいからー」
付け足すように彼が筆を持って雪にそう言った。
雪は別に寒いからというのではなく、なんとなくその学ランに袖を通した。
その時、「あっ」と思ったのを覚えている。
大きかったのだ。
ほんの少し前の小学校の時まで雪と変わらぬ身長をしていた彼の学ランがここまでサイズがあわないとは本当に考えてなかった。
よく見ると、彼の筆を持つ手は骨ばっていて、子供の手から男性の手になっていたのを覚えている。
成長期というのはなんとも凄いものである。
この時の学ランは彼を男の子であると意識する一つのきっかけになったのは確かだ。

「学ランと私 3」に続く

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この記事のコメント

No.189
初恋のひとが 家庭科の時間
オラが焦がした ホットケーキを
ムシャムシャたべて
「 あじはいいよ! 」 っていってくれたっけ。

くそぅ。。。。
なきそーだ!!w
2007-11-28 Wed 00:53 | URL | ヨヨ子 #-[ 内容変更]

No.194 ヨヨ子さんへ
素敵ですね~!!!
失敗したと思って落ち込んでる時に、さりげなくフォローを入れてくれる人って本当に素敵ですよねi-237
2007-11-28 Wed 21:06 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

No.282
いいねぇ。男の人って感じで……。

シンは手が小さいのだ!!
小学校の子と同じぐらい。
背の小さい女の子と同じぐらいの手……。
2007-12-29 Sat 14:53 | URL | 見習猫シンΨ #ap6q.jK2[ 内容変更]

No.286 シンさんへ
男の子って急に成長するんですよねーずるい……(えっ!?)
確かこのころ雪は本当にちっさくて借りた学ランから手が出なかったんですよ^^;

シンさん手がちっさいんですか?
小学生と同じくらいですかー?
すっごく可愛いですね~w
いいなぁ~
雪は手は小さくないですが、小指だけが異様に短いです……^^;
2007-12-29 Sat 15:06 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

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