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ブルームーン kiss-手の上に尊敬のキスを- 3
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  90

kiss-手の上に尊敬のキスを- 3

久々にちゃちゃーっと書いてしまった連載(?)小説UPしますw
お暇がお有りの方は追記へどうぞ?

ちなみにこの話は「kiss―手の上に尊敬のキスを―」   の続きになりますw

「kiss―手の上に尊敬のキスを―」

 


 「ホルダー」

 スバルは小さくそう呼ぶと、ホルダーは簡潔に返事をしながらスバルのもとへとやってきた。

「姫様、如何なさいましたか?」

「これは何?」

 スバルは不機嫌そうにとある張り紙を指差した。

「そのままですが?」

「そうじゃないわ。この間も例のごとく、私が男性を叩いてしまって、このままではどうにもならないから、少し待って欲しいとお父様にお伝えしたところでしょう? それなのに、如何してここに『第七回・姫様お見合いパーティ』と書いてあるの!」
 スバルは目くじらを立てながら、ホルダーの胸倉をつかむ。行儀の悪い話ではあるが、彼女も必死なのである。そんな彼女にホルダーは笑いをかみ殺すような表情で、

「いえ、前回と同じではありませんよ。王様と王妃様の計らいで、ここに一文付け足されております」

 と言った。
 ホルダーの言葉にスバルはその張り紙をまじまじと眺めた。

「なっ……」

 スバルは張り紙の言葉に目を丸くした。そこには、『婚約者の条件、姫の手の甲にキスできるものに限る』と書かれていた。

「何なのこれは!」

 スバルは一際大きな声を挙げた。

「王様が条件に付け加えてみろと仰いまして。これでも私はお止めしたのですが……」

 スバルはそう言ったホルダーの引き攣った笑みから、父タウリがどの様にしてこの張り紙を作成したのかを瞬時に悟った。

 どうせ面白がっているに違いない。あの父親如何してくれようか。

「姫様、眉間に皺がよっておられます」

 スバルの考えていることが分かるのか、ホルダーはまた笑いをかみ殺しながらそう言った。

「もう……。お父様は私が可愛くないのかしら? 娘で遊ぶようなまねをして」
 スバルはため息を吐きながら呟いた。

「まさか! 王様が姫様を可愛がっていないはずが無いではありませんか。唯、あのお方は賭けていらっしゃるんですよ。姫様の手の甲にキスができ、尚且つ自分のお眼鏡にかなう素晴らしい男性がやってくることに」

 ホルダーはスバルをなだめながらそう言った。

 スバルはその言葉に少し複雑そうな表情を浮かべる。

「で? このパーティはいつなの?」

「一応、来週を予定しております」

「用意のいい事ね……お父様らしいわ」

 スバルはもう一度ため息をつくと、張り紙に背を向けて自室へと歩き出した。

 ホルダーは少し元気の無いスバルの背中を見ながら、斜め後ろをついていく。

「ねぇ、ホルダー……――」

 スバルは歩きながら呟くように言葉をはいた。

「姫様? 今なんとおっしゃったのですか?」

 スバルの声があまりに小さくて、聞き取れなかったホルダーは素直に聞き返した。

 しかし、その言葉にスバルは、

「いえ、なんでもないの」

 と返した。

 ホルダーは頭にクエスチョンマークを浮かべながら、その後無言でスバルの部屋までついていった。

 ――あなたは私の手の甲にキスできる?

 スバルは自分の飲み込んだ言葉をもう一度思い浮かべて、顔が火照るのを感じていた。

 

 

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この記事のコメント

No.219
スバル、権力行使で!w
2007-12-08 Sat 22:54 | URL | ヨヨ子 #-[ 内容変更]

No.221 ヨヨ子さんへ
権力行使!(笑)
スバルはホルダーに無意識に惹かれてるって感じですかね~。
この二人はヤバイ! って言うくらい甘めに仕上げていこうと……( ̄m ̄* )
2007-12-09 Sun 00:12 | URL | 小米雪 #2zzHlsOw[ 内容変更]

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