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ブルームーン kiss?手の上に尊敬のキスを?5
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ブルームーン

ここでは小米雪の普段の生活で気になるお話をエッセイ形式で書き記していきますw
No  97

kiss?手の上に尊敬のキスを?5

とある授業のテストと飲み会の所為で、気がつけば更新が二日も止まっておりました……229
で、とりあえず小説の方を仕上げてしまおうと、本日も小説のUPします!

この小説は「kiss?手の上に尊敬のキスを?」    の続きになりますw

『kiss?手の上に尊敬のキスを?5』


「今日は、姫様。少しお話いたしませんか?」

 会場を挨拶してまわるスバルに一人の男が声をかけてきた。男の髪の毛の色は珍しく、白――いや、光に反射するその髪は銀色をしていた。

「おい!」
「いいのよ、ホルダー」

 男の馴れ馴れしい態度にホルダーは声を荒げようとしたが、それはスバルによって止められた。

「初めまして。お噂はかねがね」
 スバルは近くのソファへと腰掛けながらそう言った。
「おや。私のことをご存知ですか?」

 男は少し意外そうな表情をした後、目元を緩ませた。

「ええ、わが国アルデバランと同様、ダイヤモンドである『リゲル』のご子息だとお見受けいたしました」

 スバルはニッコリと笑ってそう言った。

 その言葉に横に立っていたホルダーは目を見開いた。

 アルデバランの近隣にはカペラ、ポルックス、プロキオン、シリウス、リゲルという五つの国が存在している。この国々は同盟国同士で戦争をしないという平和条約、『ダイヤモンド』を結んでいる。この条約は以前から近隣同士の国の争いに疑問を持っていたタウリが、妻コルの手を借りて、自分が王位についた直後に行なったことの一つである。この条約が元でアルデバランは平和の国であるといわれたのだ。

 そして、ダイヤモンドの中でもリゲルとアルデバランは距離が近く、以前から国交を今よりも深めたいとタウリが漏らしていたのをスバルは知っていた。

「やはり、噂通り博識な方だ。近隣国の第二王子の顔など普通は知らないものですよ」

 その男は嬉しそうにそう言うと、スバルに笑いかけた。

「そうですわね。でも……私に話しかける態度と、色素の薄い銀に近いその髪の毛を見れば分かりましたわ。そちらの噂の方が先行してきているみたいなので」

 スバルは悪戯の種明かしをする子供のような表情を浮かべながらそう言った。

 スバルのその表情に男――アンバーは顔を赤くした。ホルダーはアンバーのその表情を複雑な気持ちで見つめていた。

「この髪の毛にも困ったものです。これではおちおち城も抜け出せませんから」

 アンバーのその言葉にスバルは声をあげて笑った。

「今日は如何致しましたの?」

 スバルは会話が一区切りしたところで、そう尋ねた。

「如何って……お見合いパーティにお見合い以外の何があると?」

 アンバーは心底意外そうな顔をしながらスバルを見た。

「あら、では本当にお見合いにいらしたの?」

 スバルもまた意外そうな表情を浮かべた。

「ええ、平和の国アルデバランに愛されたオレンジの姫君にお会いしてみたかったもので」

「光栄ですわ。でも、宜しいんですの? リゲルは今……」

 そこまで言ってスバルは声を詰まらせる。

「かまいませんよ。確かにわが国リゲルはベテルギウスと戦争の最中ですが、私には関係ありませんから」

 なんでもないと言う様なアンバーの言葉にスバルは目を見開く。

 如何してこの人は自分の国のことをこんな風に突き放せるのだろうか……スバルの心にはなんとも言えない嫌な気持ちが広がった。

「どうか致しました?」

 急に黙り込んだスバルを心配そうに見ながらアンバーは尋ねてきた。

「……単刀直入に聞かせていただいても宜しいですか?」

 スバルは急に声を潜めるとアンバーにそう尋ねた。アンバーはスバルの雰囲気の違いを感じたのか、無言でコクリと頷いた。

 スバルはその動作を確認するとホルダーに、

「少し席を外して頂戴」

 と言った。

 ホルダーは、「ですが……」と呟いたが、スバルが気持ちを変えるつもりが無いのを感じ取り、一礼して立ち去ることにした。大丈夫であることは分かっているのだが、スバルを他の男と二人きりで残すことに、複雑な感情が広がるのである。

「で? お話とは?」

 ホルダーが立ち去ったのを確認すると、アンバーはそう口を開いた。

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